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家庭での教育方針は必要?家庭によって異なる方針の参考例をご紹介

幼稚園受験の際に必要となる「教育方針」

幼稚園受験や小学校受験の面接では、家庭での教育方針を聞かれる可能性があります。「子どもが健康に育ってくれればそれでいい」と考えていた保護者様にとっては、頭を悩ませる問題でしょう。

教育方針には正解がないからこそ、家庭の考え方や子どもの性質が大きく影響してきます。受験先の学校によっては、教育ビジョンに寄り添った方針を提示する必要があるかもしれません。

今回は、家庭での教育方針が必要な理由や、家庭方針を決定する際の注意点などをご紹介します。家庭での教育方針は小学校時代だけではなく、中学・高校と進学する過程でも重要になるものです。ポイントをつかみ、教育のあり方について考えていきましょう。

家庭での教育方針が必要な理由

家庭での教育方針が求められるのは、受験の場だけではありません。子どもの育て方に迷ったときに、一つの大きな判断基準として役立ってくれるものでもあるのです。ここでは、家庭での教育方針が必要な理由をご紹介します。

子どもが成長していくなかで道しるべになる

家庭での教育方針が必要な理由として、子どもが成長していくなかで道しるべになることが挙げられます。たとえば「遊びと勉強の両立」は家庭教育における永遠のテーマです。それぞれの配分は、家庭の方針によって大きく異なりますよね。

また、子どもが学業でつまずいたときも、家庭での教育方針が明確であれば、適切なサポート方法を提示できます。教育方針は子どもだけではなく、子どもを育てる保護者にとっての道標にもなるのです。

子育てのビジョンが明確になる

家庭での教育方針を定めると、自ずと子育てのビジョンも明確になります。たとえば父親と母親で個人的な教育方針が異なるのは自然なことです。どちらも元々異なる出自を持っているため、教育への価値観が違うのは当たり前といえるでしょう。

しかし夫婦で教育方針が異なると、当人である子どもは「どちらの言うことを聞けばいいの?」と混乱してしまいます。そこで必要になるのが、家庭における教育方針です。夫婦ごとではなく、家庭という大きな枠組みのなかで教育方針を決めることで、子育てにも一貫性が生まれ、共通のビジョンを持てるようになるでしょう。

習いごとを決めやすくなる

家庭での教育方針を定めておくと、子どもの習いごとを決めやすくなります。子ども向けの習いごとは実に多種多様であり、伸ばしたい能力やスキルの将来性などによって、選択肢が異なります。

子どものやりたいことを優先するか、強みや特技を伸ばすか、弱みや短所をフォローするか、それとも将来役立つ技術を高めるか。習いごとの選択に正解や不正解はありません。だからこそ、家庭での教育方針が定まっていれば選択しやすくなります。納得感をもってコストをかけられるのもメリットといえるでしょう。

何が必要か考えやすくなる

家庭での教育方針が定まっていると、子ども教育において何が必要かを考えやすくなります。たとえば「子どもには世界で通用するような、グローバルなスキルを身につけてほしい」と考えている場合は、語学力や専門性を高める教材が求められます。

「子どもには自由な感性を発揮してほしい」と考えている場合は、想像力やクリエイティビティを養う環境が適しているでしょう。教育方針や環境に明確な正解はないからこそ、判断基準を定めておくことで、迷う時間やコストを削減できます。

受験対策になる

家庭での教育方針を定めておくことは、子どもの受験対策にもつながります。たとえば幼稚園受験や小学校受験の場合は、願書に「家庭での教育方針」を記載する欄があるものです。方針を文章に書けるほど明確に定めれば、受験での好印象につながるでしょう。

教育方針を第三者に説明する場合は、子どもにどのような人物に育ってほしいかだけではなく、そのために家庭として何をしてきたのかなども明確にする必要があります。夫婦であらためて教育方針について話し合い、価値観を共有させることで、一貫性のある内容になるでしょう。

教育方針を決めるポイントとは

ここでは、家庭での教育方針を決めるポイントをご紹介します。教育方針を決める際は、子どもの特性や意見、社会情勢、世の中のニーズ、かけられるコストなど、さまざまな要素を照らし合わせる必要があります。家庭で相談しながら、子どもの幸福を築くための方針を決めていきましょう。

どんな子に育ってほしいか

家庭での教育方針を決める際は、まず「どんな子に育ってほしいか」を明確にしてください。最初は、思いやりのある子・決定力がある子・論理的に考えられる子、などのような大きなテーマから決めて、そこから具体的に必要な能力や付随する能力を細分化していく方法がおすすめです。

たとえば「優しい子」に育つためには、想像力・思考力・コミュニケーション能力・人と関わる一次体験・傾聴力などさまざまな要素が求められます。理想の人間像を定めることで、逆算的に教育方針を決めやすくなるでしょう。

子どもへどんな接し方をしているか

家庭の教育方針を定める際は、日頃子どもに対しどんな接し方をしているかも参考になるものです。たとえば子どもとのコミュニケーションのなかに質問が多い場合は、思考力や自主性、思考を言語化する能力などが育まれやすい傾向にあります。

普段の子どもへの関わり方をベースに教育方針を決めることで、無理のないスタイルで成長をサポートできるでしょう。もちろん、家庭の教育方針から接し方を決めるのもよいですが、本来のコミュニケーションの形を尊重することで、より自然な形で成長をサポートできます。

家庭で大事にしていることは何か

教育方針を決める際は、家庭で大事にしていることを尊重しましょう。家庭方針と教育方針に乖離がある場合、子どもが混乱しやすくなります。

また、一般的に教育方針は家庭方針ありきで定められるものです。今まで特別に意識せず過ごしてきたなかでも、家庭内で「これをやられたらうれしいな、これは嫌だな」と感じた関わり方を明文化してみましょう。その後、家庭方針の枠組みから大きく外れない教育方針を選定してみてください。

子どもの夢や目標は何か

教育方針を決める際は、子どもの夢や目標も反映させるべきでしょう。たとえば「将来困らない能力をつける」という教育方針の場合は、現代に求められるスキルを養うための教育にどうしても寄りがちです。

しかし、教育の内容と子どものやりたいことにギャップがあると、自分らしさを押さえ込んだまま成長してしまう可能性があります。あくまで子ども自身のモチベーションやポテンシャルを引き出すことを念頭に置きつつ、保護者のビジョンを必要以上に押し付けないような方針にしましょう。

子どもの個性を尊重しているか

教育方針を決める際に最も重視したい要素が、子どもの個性です。言わずもがな、子どもの個性は一人ひとり異なります。他の家庭で成功したような教育方針が、我が子にも通用するわけではありません。

一見すると素晴らしい教育方針であっても、子どもの個性や感性を潰すような内容では本末転倒です。まずは子どもの特性に寄り添い、当人らしく生きるためにはどのような教育が必要なのかを逆算することを心がけてください。

教育方針を決める際に保護者が気を付けること

ここでは、教育方針を決める際に保護者が気を付けたいポイントをご紹介します。基本的に、教育方針の大枠は一度決めたら変えないほうが望ましいです。中長期的に家庭教育の支柱となる方針を定めるために、注意点を把握しておきましょう。

子どもの意見を尊重する

教育方針を決める際は、子どもの意見を尊重することを心がけてください。とくに学業や安定した将来に向けた取り組みを重視する教育方針にする場合は、子どもの興味関心や学習モチベーションをうまく引き出すことが求められます。子どもの意見を反映させた方針をつくり、お互いに納得感を得られるよう心がけましょう。

決めたことは必ず守る

教育方針を決定したら、親子ともにそれらを守ろうとする姿勢が求められます。子どもにとって、最も身近なお手本となる大人は保護者です。保護者が方針を守っていなければ、子どもも内容を軽視してしまいます。教育方針は、子どもはもちろん「自分たちも守れるかどうか」を重視してください。

学校と家庭を混同しない

学校教育と家庭教育は、学習の方向性や目的が異なります。基本的には、学業や団体行動、成績などに関連する方針は学校側に任せ、家庭では非認知能力や人間性を高める方針を作成していきましょう。2つの方針を混同させると、子どもが「自分に合わない」と感じたときに精神的な逃げ場所がなくなってしまうので注意してください。

内容を詰めすぎない

小学生の教育方針を決める際は、内容を詰め込みすぎないように注意してください。たとえば「〇〇な性格で、□□な視野を持ち、△△ができる、〇〇な子に育ってほしい」のように要素が多いと、子どもは「結局1番大切なことは何?」と迷ってしまいます。シンプルかつ洗練されたビジョンを提示することで、行動や思考の指針が明確になるでしょう。

きちんと話し合って双方が認める方針へ

家庭での教育方針は、保護者同士や親子でしっかりと話し合ってから決める必要があります。家庭は、何十年先も続いていくコミュニティです。家庭方針との乖離を感じたままだと、家庭への不信感につながってしまうでしょう。時間がかかっても構わないので、お互いに対等な立場で正直な意見を出し合い、納得できる状態を目指してください。

我が家の教育方針|参考例・例文を紹介

ここでは、教育方針における参考例や例文を紹介します。小学生の教育方針は、当人にも伝わりやすいようにシンプルな文言であることが大切です。「なぜそうあってほしいか」も説明できるように、論理的な文脈のうえで決定していきましょう。

思いやりのある子になってほしい

「思いやりのある子になってほしい」は、シンプルで伝わりやすい教育方針の一つです。ポイントとなるのは、思いやりと自己表現のバランスです。他者を思いやってばかりで自分の意見を我慢し続けていては、ストレスが溜まってしまいますよね。

「思いやりとはすべてを相手に合わせることではなく、お互いの価値観を尊重して歩み寄ることである」と理解してもらえれば、健全なアプローチで思いやりを表現できるようになるでしょう。

自分で判断できる子になってほしい

決断力や決定力を育みたい場合は「自分で判断できる子になってほしい」という教育方針もおすすめです。判断する力を磨くためには、意思決定の強さを養わなければなりません。そして意思決定のためには、自己肯定感と知識の土壌が必要です。

子どもの決定や判断を否定せず、判断によるメリット・デメリットを客観的に教えてあげるようなコミュニケーションを心がけましょう。子ども自身が「どのような判断をしても自己価値が下がるわけではない」と思えるように、日頃から肯定的な声かけを行うことも大切です。

挨拶をしっかりとできる子になってほしい

社会性・社交性を持つ子どもに育てるために、まず重要な要素は挨拶です。「挨拶をしっかりとできる子になってほしい」という教育方針は、子どもの将来性や人間関係をさらに豊かにする内容といえるでしょう。

日常のなかで言いやすい「おはよう・おやすみ・いってきます・ただいま・いただきます・ごちそうさま」だけではなく、「ありがとう・ごめんなさい」や「お邪魔します・よろしくお願いします・お世話になりました」などのような、良質なコミュニケーションを後押しする言葉のやり取りを重視してください。

明るく優しい子になってほしい

朗らかで愛される子どもに育てたい場合は「明るく優しい子になってほしい」という教育方針もよいでしょう。ただし明るさとは、活動的で元気であることとは限りません。

口数が少なかったり感情が表情に出にくかったりする子でも、考え方がポジティブであったり主体性が高かったりする場合は、明るい性格であるといえるでしょう。子ども自身が持って生まれた性質を後天的な教育方針で無理に変えようとせず、ポジティブな方向に引き出すような関わりを心がけてください。

友達を大切にできる子になってほしい

コミュニケーション能力は、いつの時代も重視される非認知能力の一つです。「友達を大切にできる子になってほしい」という教育方針を定め、子どもの将来をさらに豊かなものにしていくのもよいでしょう。

具体的には、親子間だけではなく、年齢・性別・出自・価値観の異なる人たちとのコミュニケーションを増やす方法が推奨されます。また、ヒューマン要素の強い創作物に触れるなかで、相手の気持ちに寄り添うための想像力も磨かれていくでしょう。

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今回は、家庭での教育方針を決める方法や注意点などをご紹介しました。教育方針は家庭によって異なるものですが、迷ったときは他の家庭に相談するのもおすすめです。子どもの個性や特性を尊重することを最優先に置きつつ、将来の可能性が広がるような教育方針を考えていきましょう。

どのような教育方針でも重要な要素になるのが、子どもの思考力・想像力・創造力・コミュニケーション力・問題解決力などの育成です。これらの能力を総合的に養える習いごととして、プログラミングが注目されています。

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