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メディアリテラシーとは|子どもの頃から教育すべき理由も解説

情報過多な時代に求められる、メディアリテラシーとは?

私たちが暮らす現代社会は、膨大な情報であふれています。インターネットやテレビ、雑誌に記載された情報は、すべてが真実とは限りません。何が嘘で本当なのかもわからない現代で自分らしく生きるためには、メディアリテラシーが求められます。

今回は、メディアリテラシーの意味や役割、子どもにメディアリテラシーを身につける方法をご紹介します。メディアリテラシーは子どもを犯罪から遠ざけ、健全な体や心を守るためにも必要です。メディアリテラシーの重要さを学び、子ども教育につなげていきましょう。

メディアリテラシーとは|意味を簡単に解説

メディアリテラシーとは、以下のスキルを総合的に表した能力です。

  • 主体的にメディアを読み解く力
  • メディアを受け取るだけではなく、活用する力
  • メディアを通して他者や社会とコミュニケーションをとる力

メディアとは「情報伝達を媒介する手段」を指します。具体的にはテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・検索エンジン・SNS・動画メディアなどです。

情報化社会はさまざまな価値観や出自を持つ人々が集まり、多くのメディアを通じて情報が発信されます。正しい情報をキャッチして正しく活用するために、メディアリテラシーは必須の能力なのです。

メディアリテラシーがないとどうなる?

ここでは、メディアリテラシーが不足することによって生じるトラブルの例をご紹介します。与えられた情報を鵜呑みにするだけでは、メディアリテラシーが高いとはいえません。メディアリテラシーの必要性を学び、社会生活に生かしていきましょう。

偏った意見や評価ばかり信じてしまう

メディアリテラシーが低いと、偏った意見や評価ばかりを信じやすくなります。情報が正しいかどうかよりも「世の中に悪く言われているかどうか」や「周りの人たちに嫌われているかどうか」などの要素を重要視してしまうのです。

その結果、自分の思想も偏りやすくなり、公正な目線で物事を判断しにくくなります。事象に対して必要以上に攻撃的な意見を持ちやすくもなるため、社会生活にも弊害が生じるでしょう。

デマに振り回され、物事の本質や真実が見えなくなる

メディアリテラシーが低い人は、デマに振り回されやすくなります。デマを広める人には、フォロワーの獲得・承認欲求の充実・世論の扇動・社会の混乱などあまり良いとはいえない目的があるものです。

事実に反する情報を信じてしまうと、デマの発信者の思う壺となります。物事の本質や事実が見えなくなり、真偽のわからない表面的な情報に惑わされることにもつながるでしょう。

自分が加害者になってしまう可能性がある

自分が加害者になる可能性があるのも、メディアリテラシーが低いことで起こるリスクのひとつです。たとえば2022年4月に発生した地震では、SNSで「動物園からライオンが逃げた」というデマ情報が発信されました。

デマを信じた一部ユーザーたちは、該当の投稿を次々と拡散。デマに利用されたライオンを飼育している動植物園は、大量の問い合わせ電話に対応せざるを得なくなりました。

結果的に投稿者は逮捕されましたが、デマを拡散した人たちも「虚偽の情報を拡散した側」といえます。メディアリテラシーの低さは、他者を傷つけたり振り回したりするリスクを秘めているのです。

参考:熊本日日新聞「「ライオン逃げた」熊本地震のデマ 熊本市動植物園あの時 国内初の猛獣県外避難、余震に脅えた動物たち」

参考:ITmediaNEWS「「熊本地震でライオン脱走」Twitterにデマ拡散の男を逮捕」

詐欺や犯罪の被害にあいやすくなる

メディアリテラシーが低い人は、詐欺や犯罪の被害にあいやすくなります。たとえばインターネット上には「〇カ月で年収1,000万が目指せる方法」や「1日〇分の運動だけで〇〇kgダイエット成功」などのあやしい情報が大量に発信されています。

センセーショナルな売り文句を謳うメディアは誇大広告や詐欺であることがほとんどです。しかしメディアリテラシーが低いと、明らかにあやしい情報でもすぐに信じてしまうでしょう。メディアリテラシーとは、自身の資産や信用を守る力でもあるのです。

子どものメディアリテラシーを身につける方法

ここでは、子どものメディアリテラシーを身につける方法をご紹介します。現代を生きる子どもは、物心がついた頃からインターネットが身近に存在しています。子どものメディアリテラシーの育成は、健やかな心や幅広い価値観の獲得につながるでしょう。

文章力や語彙力を鍛える

子どものメディアリテラシーを高めるためには、文章力が語彙力を鍛える習慣が大切です。なぜなら、メディアに記載された内容の真偽や背景を考えるためには、文章を読み解く力が必要だからです。

読み解く力が少なければ、表面的な単語や書き手のニュアンスばかりに気を取られ、情報の本質を見誤ってしまいます。文章力・語彙力の育成では、国語教育を中心に読書・日記・ブログ・新聞の読み取りなどの習慣を取り入れましょう。

情報の発信元やソースを確認する習慣をつける

メディアリテラシーを育成する際は、一つの事実を多角的な視点から考える必要があります。主観や思想を手放して情報を受け取るために、情報の発信元やソースを確認する習慣をつけましょう。

たとえばテレビで知った一つのニュースに対して、新聞・雑誌・ネットニュース・SNSなど複数のメディアで確認してみましょう。メディアによっては、他のメディアにはない内容が記載されている場合もあります。またSNSだけをソースとせず、論文や医学的事実、国の発表などを調べる習慣も大切です。

多様な価値観と触れ合い、主観で物事を判断する習慣を手放す

メディアリテラシーを高めるためには、多様な価値観と触れ合う必要があります。なぜなら自分の価値観だけでは、物事の本質を的確に見抜くことが難しいからです。幅広い価値観を受け入れるほど視野が広がり、より多角的な視点からメディアを見れるようになります。

子どもにとっての社会は、学校か家庭かに限定されがちです。習い事やボランティアなどを通じて、多様な年齢・出自・思想・職業の人たちとコミュニケーションをとれる環境を与えましょう。

感情にとらわれず、論理的に考える習慣をつける

子どものメディアリテラシーを高めるためには、感情にとらわれず論理的に考える習慣をつけましょう。なぜなら感情的な人間は、メディアの書き手によって心理を誘導されやすいからです。

たとえ一つのメディアが特定の人物・団体を批判していても、まずは冷静に事実を見極めることが大切です。対象が批判されている理由を考えるだけではなく、なぜ対象がその行動をとったのか、批判によって得する人がいるかどうかまでを考えることで、メディアについて深く考える力が身につきます。

メディアリテラシーの育成にプログラミングが役立つ理由

メディアリテラシーの育成に役立つ方法として挙げられるのが、プログラミングです。プログラミングでは、以下のような能力が身につきます。

  • 複数の情報を整理する能力
  • ITリテラシーの育成による、真偽を見分ける力
  • 物事を論理的に考える力
  • 問題解決の方法を多角的に考える力
  • 問題や事象の背景を想像する力

上記の能力はすべて、メディアリテラシーの育成に関連しています。昨今では小学生向けのプログラミングスクールも多く展開されているため、まずは近くの教室や評判がよい教室をチェックしてみるとよいでしょう。

情報を読み解く力を養う習い事なら「プロクラ」

今回は、メディアリテラシーの意味や育成方法をご紹介しました。メディアリテラシー育成のためにプログラミングスクールをお探しの保護者様には、小学生向けスクール「プロクラ」をおすすめします。

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