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アクティブラーニングの手法5つ!子ども教育に取り入れたい学習方法

子ども教育に導入された「アクティブラーニング」の手法とは?

アクティブラーニングとは、子どもたちが積極的かつ参加型の学びを経験する手法を指します。この教育法は、知識を身につけるだけでなく、自己表現や社会的能力の育成などを促します。

おもに学校教育のなかで導入されている手法ですが、「従来の授業とどう違うのか」「具体的にどのような効果があるのか」といった疑問をもつ保護者様もいることでしょう。

そこで今回は、アクティブラーニングの意味や生まれた背景、効果について詳しく解説します。また、子育てに取り入れる際のポイントを紹介しますので、家庭での取り組みに活かしていきましょう。

アクティブラーニングとは|意味を解説

アクティブラーニングは、文部科学省が推奨する「主体的・対話的で深い学び」を実現するために必要な手法であり、現代の学校教育で積極的に取り入れられています。子どもたちが単なる授業の受け手となるのではなく、物事や人への積極的な関わり方を通じて思考力の向上をめざす学び方です。

アクティブラーニングは、知識を蓄えたり情報を得たりすることに留まりません。得た知識や情報から疑問点を見つけて分析したり、他者と話し合ったりして思考をめぐらせ、より深い学びをめざす手法なのです。

アクティブラーニングが導入された背景

アクティブラーニングが導入された背景には、情報化社会の急速な進展や社会構造の変化があります。変化が著しい社会において、既存の知識や経験に頼るだけでは新たな課題に対応しきれません。困難な状況を乗り越えることも難しいでしょう。


課題を発見し、具体的な解決法を考えて行動に移す人材が求められています。また、グローバル化や多様性が進む社会では、異なる価値観を認め、力を合わせてより良い社会や未来を創る人材の育成が欠かせません。

以上の理由から、子どもたちが未知の状況でも創造的に課題を解決する力を養うために、アクティブラーニングの手法が導入されたのです。

アクティブラーニングの手法・種類5選

アクティブラーニングの手法にはさまざまな種類があります。ここでは、おもな5つの手法を紹介します。

ディベート

ディベートは子どもたちが特定のテーマについて対話し、アクティブラーニングを通じて理解を深める手法です。賛成派と反対派に分かれ、データを収集したり整理したりして説得力を高めることが目的です。

たとえば歴史上大きな影響を与えた出来事について議論することで、事象や背景を深く理解し、主体的な学びが促進されるでしょう。

この手法を通じて子どもたちは、論理的思考や表現力、反論のスキルを養い、多様な立場や意見を尊重する姿勢も身につけられます。

グループワーク

グループワークは子どもたちを少人数のグループに分け、共同で課題に取り組ませるアクティブラーニング手法です。異なるバックグラウンドをもつ子どもたちに、討論や制作をさせる活動を通して深い学びへと導きます。

グループワークは、アクティブラーニング手法の一つとして比較的取り入れやすい方法です。子どもたちは自主的に学びに参加し、主体的な授業展開が実現できるでしょう。グループワークを通じて、自主性や協調性、自己表現力などが身につきます。

役割演技

役割演技は、人物や場面の状況を設定し、子どもたちに特定の役割を演じさせる手法です。この手法では、子どもたちが自ら考え行動し、ほかのメンバーと協力して問題解決に挑みます。たとえば、以下のような例が挙げられるでしょう。

  • 歴史の人物になりきることで、当時の社会に影響を与えた出来事の背景を探る
  • 国語や道徳の授業で、場面の状況を再現しながら登場人物の心情を考える
  • 英語の授業で、提示された場面設定で役を演じながら、より良い表現法を考える

役割演技の手法を通じて主体的な学びが進み、状況や心情を深く分析したり新たな気づきを得たりすることが可能です。

問題解決活動

問題解決活動とは、具体的なテーマにもとづいて実践的な課題に取り組む手法を指します。小学校におけるアクティブラーニング手法として、頻繁に取り入れられている手法です。

個人で課題解決をおこなう手法もありますが、グループ活動を通じてより深い学びが可能となります。その理由は、グループ活動のほうが、個人だけで課題解決に向かうよりも多様な考え方や視点でアプローチできるためです。また、解決法を考案して実践に移す場合も、協力し合うことによって効率的かつ効果的に活動できます。

グループのポートフォリオ作成

グループのポートフォリオ作成とは、子どもたちが力を合わせて学習のプロセスを可視化することを指します。各メンバーは自身の学びを成果物としてまとめ、グループ全体でコラボレーションを図りながらポートフォリオを作成します。

この手法によって、個人の学びをより深く分析できるでしょう。またグループで協力する過程を通じて、互いの良さを認め合いながら、リーダーシップやコミュニケーション力の向上を目指せます。

アクティブラーニングの効果を引き上げるために…家庭でできる学習方法

アクティブラーニング手法はおもに学校で活用されていますが、家庭でもできることがあります。ここでは、アクティブラーニングの効果を高めるために家庭でおこなえる手法について紹介します。

子どもの要望をプレゼンしてもらう

家庭でアクティブラーニングの効果を向上させる方法として、子どもの要望をプレゼンしてもらうことが挙げられます。たとえば、お子さんが「新しいシューズが欲しい」といった要望をもっている場合、その願いをプレゼンテーション形式で表現させるのです。

  • 新しいシューズとして候補に挙がる3点をピックアップ
  • それぞれのシューズの特徴とメリットをまとめる
  • 自分に与えるポジティブな影響について提示する
  • 親にとっても〇〇の効果があると伝える
  • 自分の一推しのシューズを示す

お子さんが保護者様から「〇〇のシューズは高いからダメ」といわれても、本当に欲しければ必死でプレゼンをすることでしょう。この手法はお子さんに能動的に学びを進める機会を提供し、課題解決能力や分析力、表現力など将来必要な力を構築するものと考えられます。

テーマに沿って話し合う機会をつくる

家庭でのアクティブラーニングを促進するために、共通のテーマに沿ったディスカッションを導入しましょう。身近で話しやすいテーマの一例として、「環境問題」が挙げられます。

たとえば、レジ袋やペットボトルの再利用、フードロスの問題を取り上げて、アイデアを共有します。家族全員がそれぞれの知識や経験を話すことで、互いに異なる視点から物事を考える機会が得られるでしょう。


意見交換する過程で、具体的な行動への提案や計画が生まれる可能性もあります。家族全体での問題解決能力やコミュニケーションスキルが向上し、より良い学習環境が構築されることでしょう。

多様な価値観に触れられる環境を与える

アクティブラーニング手法は、他者とのかかわりを通じて、自分とは異なる価値観や考え方を受け入れながら自己の学びを深めていく学習法です。そこで、アクティブラーニングの効果を引き上げるために、多様な価値観を理解するための機会を設けましょう。

以下のような場面では、多様な価値観を得られやすいと考えられます。

  • 地元の国際交流イベントへ参加する
  • 外国人が経営するレストランで異国料理を食べる
  • オンラインで海外の人々と交流する
  • 地域のお年寄りや園児と交流する

上記の機会を日常的に取り入れることは、難しいかもしれません。ただし、保護者様が意識しておくことで、イベントや口コミなどの情報を入手しやすくなるでしょう。

回答を先回りせず、最後まで子どもに話してもらう

アクティブラーニング手法を用いる際、子どもたちが進んで話す機会を奪えば、主体的に考えたり行動したりする力を育めないものです。

たとえばお子さんが失敗をした場合、「〇〇だから失敗したんだよ」と決めつけて叱ることは良くありません。決めつけて注意をしてしまうと、お子さんは余計に傷ついて自信を失い、何かに挑戦する気持ちをもてなくなるでしょう。

そこで、お子さんには「失敗しちゃったけど、何が良くなかったのかな」などと聞いてみることをおすすめします。お子さんなりにその要因を考えさせ、話させることが大切です。最後まで話を聞いて、そのうえで保護者様の経験を聞かせるなどのサポートをおこないましょう。

アクティブラーニングを成功させるために必要な能力

アクティブラーニングを成功させるためには、いくつかの能力が重要な要素となります。それらは、変化の激しい社会や予測不可能な未来を生きる子どもたちにとって必要な力です。

ここでは、論理的思考力やコミュニケーションスキルなど、8つの重要なスキルについて解説します。

論理的思考力

論理的思考力は、問題解決や意見形成に欠かせず、アクティブラーニングにおいても鍵となります。子どもたちは、課題を分析したり追求したりする力を育み、情報整理を通じて実践的なスキルを養います。

家庭においては、日常の疑問や問題を共有し、子どもに考えさせる習慣をつけていきましょう。たとえば、何か問題が起こった際には話し合いの場を設け、「なぜそう思うのか」をお子さんに説明させます。

また、ゲームやパズルを通じて遊びながら論理的思考を鍛えることも効果的です。これらを通じて養われる論理的思考力は、将来の学びやキャリアにつながるでしょう。

コミュニケーション力・傾聴力

コミュニケーション力は「情報の共有」や「アイディアの交流」を円滑に進めるための、傾聴力は他者の考えを理解するための基盤です。アクティブラーニングでは、グループワークやディベートなどを通じて、情報の共有やアイディアを出し合うことが不可欠となります。

コミュニケーション力は円滑なチームワークの構築に役立ち、傾聴力は異なる意見を受け入れながら学びを深めることにつながります。

アクティブラーニング手法が重視される環境にて、コミュニケーション力や傾聴力を活かせると、子どもたちは協力を通じてより豊かな学びを得られるでしょう。

適応力・柔軟性

適応力とは新しい状況に素早く適応する能力、柔軟性とは状況に応じて対処できる能力を指します。アクティブラーニングではさまざまな課題や状況に直面し、柔軟な思考やアプローチが求められるため、両者は非常に重要な力です。

たとえば、以下のような場面で適応力や柔軟性が試されます。

  • グループワークでメンバーが途中で変わった場合
  • 新規のテーマが突然与えられた場合
  • 異なる意見を認めつつ、自分の考えを述べなくてはならない場合

適応力や柔軟性は、異なる状況や自分とは正反対の意見を理解しようとする姿勢につながります。現状を把握したうえで、「自分は何をどうすれば良いか」を適切に考えられる力といえるでしょう。

チームワーク・協調性

チームワークが取れて協調性が高いグループワークは、アクティブラーニング手法の効果を高めます。

たとえば、問題解決のためのグループ活動でチームワークと協調性があれば、お互いの強みを活かしながら効果的な解決法を探れます。その解決策をもとに力を合わせて行動に移していくため、結果にもつながりやすいでしょう。

新たな課題が生じても、アクティブラーニングの過程でさらに向上したチームワークを通じて、課題解決に向かいます。

問題発見能力・問題解決能力

問題発見能力は周囲の状況や課題を的確に把握し、問題解決能力はそれに対処するために計画を立て実行する力です。双方とも、課題に取り組みながら学ぶことが重視されるアクティブラーニング手法にとって重要なスキルです。

たとえば、以下の場面を想定してみてください。

  • 「週に出す家庭ゴミって結構多いなあ」(気づき)
  • 「もうちょっと小さく、軽くするにはどうしたらいいかな」「実際にどのくらいの重さなのかな」「ゴミを減らすにはどうしたらいいかな」(問題発見)
  • 「体重計で測ってみよう」「ゴミの減らし方をネットで調べて、一つひとつ試してみよう」(問題解決)

問題発見能力は主体的な学びを促し、問題解決能力は実践的なスキルを養うと考えられます。また、問題解決は個人でも活動が可能ですが、グループ共通の課題としてアイデアを出し合うことで、より良い解決方法を模索できます。

リーダーシップ

アクティブラーニング手法では、効果的な進行や円滑な協力が欠かせないため、リーダーシップが重要な要素となります。リーダーシップがないと学習プロセスが混乱しやすく、目標の達成が難しくなるでしょう。

子どもたちのなかには、リーダーシップをとることが得意でない子もいます。しかし、たとえ得意ではなくても、ある程度の流れが把握できれば、リーダーシップを徐々に発揮することは可能です。

たとえば学校では、グループ活動で司会役や記録係などの役割をローテーションで分担させるケースがあります。この取り組みは、リーダーシップをとるための流れの把握だけでなく、子どもたちのコミュニケーション力や協調性などを育むためにも有効です。

リサーチ力

リサーチ力とは、情報を綿密に収集して分析する力であり、アクティブラーニングではテーマや問題について深く理解するために必要です。リサーチ力があることで、学習者は信頼性の高い情報を得られ、問題解決に活かしていけるでしょう。

リサーチ力を育成する際は、お子さんの興味のあるテーマに関連する情報の収集や分析をすることが大切です。図書館の資料やWeb情報など、異なる媒体から情報を得て比較検討することが望まれます。また、リサーチした内容を適宜発表させる機会を設けることで、「もっと〇〇を調べたほうが良さそうだ」と気づかせ、さらなるリサーチへとつながるでしょう。

学習への主体性・モチベーション

自分で目標を設定し、積極的に学習に取り組む姿勢も重要な要素です。学習への主体性を発揮するには、子どもたちがやる気をもって取り組めるテーマ設定が重要なポイントとなります。

家庭学習においても、お子さんが「自分で調べたい、学びたい」と思えるようなテーマを選ばせましょう。関心のある分野に特化し、自分のペースでじっくりと学べる環境をつくります。また、目標の設定や達成の喜びを共有することで、学びに対するモチベーションをさらに高められるでしょう。

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アクティブラーニングは、変化の激しい社会において、子どもたちがみずから考え行動できる力を育てるうえで重要な手法です。

学校だけでなく、家庭においてもアクティブラーニングを取り入れることは可能です。この記事で紹介した方法を活用し、家庭やお子さんに合ったアクティブラーニングを実践してみましょう。

習い事でアクティブラーニングの効果を高めたい場合は、ぜひ「プロクラ」にお問い合わせください。「プロクラ」では、プログラミングを通して、お子さんの個性に合わせた「主体的・対話的で深い学び」を提供しています。お子さんと一緒に体験レッスンに参加し、アクティブラーニングを実感してみてくださいね。

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