お役立ち情報

子ども教育

リーダーシップとは?子どものうちから育む大切さと家庭で伸ばす具体例

目次

我が子には、リーダーシップがある子に育ってほしい

現代は、不確実性や複雑性が増しつつある時代です。明確な正解がつかみにくい時代で生き抜くためには、数値だけでは評価できない非認知能力が求められます。数ある非認知能力のなかでも、多くの企業が重視している力の一つが「リーダーシップ」です。

今回は、リーダーシップの意味や身につける方法をご紹介します。リーダーシップを養うためには、子ども時代からの教育や環境が重要です。お子さんの性格や性質に合わせつつ、リーダーシップを引き出せる環境づくりを進めていきましょう。

リーダーシップとは?

ここでは、リーダーシップの基本的な意味をご紹介します。リーダーシップと聞くと、少年漫画の主人公や芸能人が持つような「特別な力」をイメージするかもしれません。しかしリーダーシップは、限られた人だけが持つ力では決してないのです。

チームの「進むべき道」を示し、やる気を引き出す力のこと

リーダーシップの「リーダー」とは「チームを導く指導者・統率者」という意味ですから、リーダーシップは前提として「複数人の集団のなかで発揮される力」です。チームやコミュニティの進むべき道を示し、メンバーのやる気を引き出す力のことをリーダーシップと呼びます。

いわゆる「チーム全体の士気やモチベーションを高める力」がリーダーシップです。「この人がいるだけで頑張ろうという気持ちになれる」という存在は、メンバーにとって特別な存在。リーダーシップのある人物は、メンバーから頼りにされやすく尊敬の対象にもなります。

「管理」が目的のマネジメントとは役割が違う

リーダーシップと混同されやすい能力として、マネジメント力が挙げられます。マネジメントとは、人・物・時間など「チームの資源」を効果的に活用すること。チームの目標達成のために資源を管理する力であるため、人のやる気を引き出すリーダーシップとは意味が異なります。

しかしリーダーシップとマネジメント力は共存することが可能です。なぜならマネジメント力に優れた人材は、周囲から尊敬や信頼の対象となりやすいからです。その結果「この人についていけば間違いない」という気持ちが引き出され、該当の人物にリーダーシップを抱かせるケースがあります。

小学生からリーダーシップ教育が必要な3つの理由

ここでは、小学生時代からリーダーシップの教育が必要な理由を3つご紹介します。リーダーシップは、学校の教育やテスト勉強だけでは培えない能力の一つ。重要性を学ぶことで、お子さんに適した学習環境の提供につながります。

AI時代に「人間にしかできない価値」を生み出すため

小学生からリーダーシップ教育が必要な理由として、リーダーシップが「AIにまねできない能力」であることが挙げられます。AI技術が飛躍的に進化する昨今では、すでに一部の業種や仕事がAIに置き換わりつつありますよね。

AIへの代替は今後ますます拡大していくと予想されます。お子さんが将来的にAIに仕事を奪われないためには、人間にしかない価値や能力を持つことが重要です。リーダーシップをはじめとする非認知能力は、まさに人間ならではの「時代に淘汰されない能力」なのです。

正解のない問いに立ち向かう「主体性」を育むため

情報化社会が進む現代では、ビジネスにおける正解が曖昧になっています。トレンドやニーズが急速に変化する時代に求められるのが、ビジネスに対する主体性です。正解のない問いに立ち向かうには多くの勇気を必要とします。自分に自信や信頼を持ち、自主的に課題に挑むための主体性は、成功や成長に欠かせません。

リーダーシップは自身の主体性に結びつくだけではなく、メンバーの主体性や勇気を引き出すためにも役立ちます。未知の場所に先陣を切って進める人物は、周囲を元気づけモチベーションを引き出す力を持ちます。その結果、個人に留まらず「集団の主体性」を高められるのです。

中学・高校・大学、そして社会で活躍の場を広げるため

リーダーシップの教育は、中学・高校・大学・社会での活躍の場を広げるためにも役立ちます。昨今では多くの企業が、リーダーシップを含む非認知能力の評価に尽力しています。たとえばAI面接で非認知能力を測定したり、ガクチカにおける学びや成長のセクションを重視したりするなどが代表的です。

人材を募集する企業も、これからの時代で生き抜くために「人間ならではの力」が求められることを強く認識しているのです。また学生時代からリーダーシップを持つ生徒は、持たない生徒よりも多くの仲間に恵まれやすいため、体験や学びも豊かになる傾向にあります。

リーダーシップがある子どもの10の特徴

ここでは、リーダーシップがある子どもの特徴を10個ご紹介します。保護者様の子ども時代にも「クラスや学年を引っ張ってくれるリーダー的存在」の子が何人かいたのではないでしょうか。彼ら・彼女らに共通する特徴を学び、お子さんの教育に反映させていきましょう。

誠実さ・正直さ

リーダーシップがある子どもの特徴として、誠実さや正直さを持っていることが挙げられます。どれほど能力や見た目が優れていても、嘘をついたり仲間外れにしたりする子どもには、周囲もついていきません。いつでも真っ直ぐに人と関わる姿に、周りの子どもたちも惹かれます。

決断力

決断力が高いことも、リーダーシップを持つ子どもの特徴です。リーダーシップがある子は優柔不断な姿を見せず、即断即決する傾向に。自分のなかに明確な判断基準を持っているため、周りの意見を参考にしつつも振り回されることはありません。

責任感

リーダーシップが強い子どもは、小学生であってもしっかりと責任感を持っています。班長や委員会の役割も最後までやり切り、宿題や課題にも真面目に取り組みます。周りからのお手本となれるような人物であり、尊敬や憧れの対象です。

共感力

共感力もリーダーシップには欠かせない能力。リーダーシップを発揮するためには、メンバーの心を汲み取る力が求められます。「この人は自分の気持ちをわかってくれる」とメンバーに思われるからこそ、リーダーとしての説得性が生まれるのです。

コミュニケーション能力

リーダーシップを持つ子どもは、コミュニケーション能力にも長けています。優しく思いやりがある人物でも、それを言葉や態度で上手に示せなければ、相手に本心が伝わりません。相手に合わせた言葉選びや傾聴の姿勢を示せる子どもは、自身の内面性を正しく伝えられるため、リーダーとしての信用も集めやすくなります。

ポジティブさ・前向きさ

みんなのリーダーとしてチームを先導するためには、明るさも欠かせません。後ろ向きの思考で諦めてばかりの人には、誰も「ついていきたい」とは思いませんよね。つねに希望や成功を追い求め、未来に向かって真っすぐ進む力強さがある人にこそ、周囲の心を照らすリーダーシップが生まれます。

行動力・主体性

行動力や主体性も、リーダーシップも持つ子どもが兼ね備えている能力。自ら課題や問題に取り組んでいく姿を見せることで、周囲の子どもたちにも影響を与えます。リーダーシップを得るためには、自分自身がお手本となる言動を周りに示す必要があるのです。

柔軟性

メンバーからの信頼を得るリーダーになるためには、柔軟性も求められます。自分の選択が間違っていると気づいたときに、過ちを認め、必要に応じてプライドやこだわりを捨てる姿にこそ、誠実さが宿ります。臨機応変な対応力を持つ人物は周囲からの信用も厚く、子どもたち同士のなかでも知的に見えるものです。

周囲を巻き込む力

周囲を巻き込む力を持つ子どもも、強いリーダーシップを備えています。巻き込む力は、非常に定性的な能力。明るい発言・論理的思考力・物事への積極性・モラルや常識の余裕・日頃の行動による信頼の構築など、さまざまな要素が複合的に合わさることで発揮されます。

感謝の心

リーダーシップにおけるもっとも重要な要素といえるのが、周りに感謝する心です。周囲から信頼を寄せられる子どもは「ありがとう」を恥ずかしがらずに伝えられます。「自分は1人で生きているわけではない」という自覚を持ち、周囲への配慮も忘れません。

代表的なリーダーシップの6つの種類

リーダーシップは、大きく6つの種類に分かれます。ここでは、代表的なリーダーシップの種類について解説します。リーダーシップのためには、強烈なカリスマを持たなければならないわけではありません。周囲に寄り添う力や未来を見通す力なども、リーダーシップを構成する能力なのです。

【カリスマ型リーダーシップ】みんなを惹きつけるヒーロータイプ

カリスマ型リーダーシップは、行動力と信念で周囲を引っ張るタイプです。

不思議と周りを引き寄せ、言動には有無を言わせぬ説得力があります。「何をするか」よりも「誰がやるか」が重視されやすいタイプであり、属人的になりやすいというリスクがあるものの、強力なカリスマで物事やチームを成功に導きます。

【サーバント・リーダーシップ】縁の下の力持ちタイプ

サーバント・リーダーシップは、メンバーを支えることを得意とするタイプです。

自分がワンマンで物事を進めるのではなく、メンバーのポテンシャルややる気を引き出し、あくまでチームとして前進します。傾聴力や共感力が高い人物に向いているタイプといえるでしょう。

【民主型リーダーシップ】意見をまとめる調整役タイプ

民主型リーダーシップは、メンバーの意見をまとめることに特化したタイプです。

価値観の異なるメンバー同士をつなぎ合わせ、チーム全体の絆を深め、チームプレイを円滑にします。メンバーの相互理解を進めることで底力を引き出し、それぞれの長所を活用できるチームを構築します。

【ビジョン型リーダーシップ】未来のワクワクを語る夢追い人タイプ

ビジョン型リーダーシップは、夢やロマンを追い求める姿を周囲に見せることで、仲間たちを引き込むタイプです。

ときには現実感の低い理想論を語ることもありますが、そのキラキラしたビジョンは多くの人たちを虜にします。「この人についていけばおもしろいことがあるかもしれない」と思わせるため、周囲に自然と人が集まっていきます。

【コーチング型リーダーシップ】個々の成長を促すサポータータイプ

コーチング型リーダーシップは、メンバー一人ひとりの成長を促すタイプです。

自分のやり方を押し付けず、それぞれの価値観や思考を尊重します。メンバーの特性を生かしたうえで、結果としてチーム全体の生産性を上げられるタイプといえます。洞察力だけではなく、多様な価値観に合わせて対話するためのコミュニケーション力も必要です。

【状況対応型リーダーシップ】臨機応変に対応する万能タイプ

状況対応型リーダーシップは、TPOに応じて臨機応変に対応できるタイプです。

柔軟性に長けており、どのような環境や状況も味方にして成果に結びつけます。いわゆる「ピンチをチャンスに変えるリーダー」であり、経験を重ねるほどに周囲からの信用も厚くなります。頭の回転が速く、状況や原因を即座に分析できるタイプです。

家庭で実践!子どものリーダーシップを育む関わり方

ここでは、お子さんのリーダーシップを育むための家庭内での関わり方についてご紹介します。普段のコミュニケーションに小さな変化を加えることで、お子さんの心はさらに成長していきます。お子さんとの信頼関係を育みながら、将来がより豊かになるための関わり方を取り入れましょう。

小さな「決断」の機会をたくさん与える

お子さんのリーダーシップを育むためには、お子さんに「決断」の機会を多く与えることが大切です。決断には責任がともなうことを幼少期から認識できれば、日常生活においてもより大局的な視点を獲得できます。

夕食のメニューや着ていく服など、小さな選択でもお子さんの自主性に委ねてみましょう。ときにはお子さんにとって思わしくない結果になったとしても、反省を生かすことで、次回以降の冷静かつ適切な決断につながります。

結果だけでなく「プロセス」を褒める

お子さんのリーダーシップを養うためには、結果だけではなくプロセスを褒める習慣を持ちましょう。リーダーシップに必要な要素は、成功だけではありません。努力や挑戦、工夫を重ねることで、仲間との協力を通して目標に到達する力が養えます。

努力の苦労を知らない人に、仲間を思いやる気持ちは持てません。そして周りを正しく評価する力は、リーダーシップには欠かせない要素です。保護者様がお子さんの努力を評価することで、お子さん自身が努力の価値や大変さを認識できます。

親がロールモデルになる

保護者様がロールモデルになることで、お子さんのリーダーシップはさらに鍛えられます。たとえば家族で一つの物事に挑戦する際に、お子さんの役割を決めたり、率先して取り組んだりする様子を見せましょう。

「強力な指導者がいることでコミュニティ全体の機動力が高まる」という事実を、お子さんが認識することが大切です。

さまざまな価値観に触れる機会を作る

リーダーシップを高めるためには、多様な価値観への理解が求められます。なぜなら、出自も思想も異なるメンバーを柔軟に統率することで、チーム全体の力が上がり、自身の「人を引きつける力」も向上するからです。

さまざまな価値観に触れるためには、学校以外での友達との交流や、豊かな一次体験などが求められます。習い事や自然教室なども活用しつつ、お子さんの視野を広げていきましょう。

安心して失敗できる環境をつくる

リーダーシップに優れた人物は、失敗や挫折を恐れません。挑戦に対して意欲的なお子さんに育てるために、安心して失敗できる環境をつくりましょう。

お子さんが失敗しても叱る必要はありません。挑戦した姿勢を褒め、成功につなげるためのアドバイスを与えるように努めましょう。

プログラミング教室「プロクラ」で子どものリーダーシップを育む!

リーダーシップを育む習い事として注目されているのが、子ども向けのプログラミング教室です。ここでは数あるプログラミング教室のなかでも、株式会社KEC Mirizが運営するスクール『プロクラ』の特徴・魅力をご紹介します。

【マイクラの世界】で創造力と問題解決能力を伸ばす

プロクラでは、子どもたちが大好きな『マインクラフト』の世界のなかでプログラミングを学べます。ゲームの世界に飛び込んだような感覚で学習でき、想像力や問題解決力を楽しみながら鍛えられるのが魅力です。

子どもたちにとって、知的好奇心は学習の大きな味方。「遊びながら学ぶ」を実現できるのがプロクラのメソッドです。

【発表の機会】でビジョンを伝え、巻き込む力を養う

プロクラがリーダーシップを育める要素として「発表の日」のイベントが挙げられます。

プロクラではすべてのコースにプレゼンのプロセスが含まれており、自分の取り組みや工夫などをほかの生徒の前で発表します。賞賛や共感を通して人間的な成長が期待でき、学習への主体性も鍛えられていくのです。

【コーチング指導】で主体性と決断力を育む

プロクラでは、独自の「コーチング指導」を導入しています。授業内では基本的に、講師は明確な答えを教えません。

「どう思う?」「どうしたらいいと思う?」のような生徒との対話を通して、生徒自身の思考から答えを引き出します。コーチング指導では主体的に考える力が育まれ、自身の課題に最後まで責任を持って取り組む姿勢が養われるのです。

リーダーシップはスキル!家庭でできることから始めよう

今回は、リーダーシップの意味や重要性、お子さんのリーダーシップを育む方法などをご紹介しました。リーダーシップは特別な人々が先天的に持つスキルではなく、家庭環境やコミュニケーションによって後天的に培えるスキルです。

家庭での関わり方を変えることで、子ども時代からリーダーシップを養うことは可能です。ぜひこの機会にあらためてお子さんの性質を分析し、より当人に合った育成環境に調整してみましょう。プロクラをはじめとする習い事の活用も、リーダーシップを鍛えるために効果的です。

COLUMN

関連記事