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子どものゲーム依存症|影響や対策、好きを学びに変えるには?

目次

ゲームばかりしてる…うちの子、ゲーム依存症なのかな?

ゲームばかりしているお子さんの姿を見て「ゲーム依存症なのかな…」と不安になることがありますよね。自己コントロール力がまだ発達途中の子どもたちは、簡単に達成感を得られるゲームの仕組みと相まって、ゲーム依存になりやすいといわれています。

症状が進むと、本人だけでなく周りにも悪影響を与えかねないゲーム依存。ここでは、原因やゲーム障害との違い、家庭でできる対処法まで詳しく解説します。ゲームと上手に付き合うヒントとして、ぜひ参考にしてください。

なぜ子どもはゲームにハマる?依存の裏にある3つの原因

子どもたちがゲームにハマってしまうのは、ゲームの仕組みや脳のはたらき、感情をコントロールする力の未発達などが原因とされています。ここからは、ゲーム依存になり得る3つの原因を詳しく見ていきましょう。

脳がゲームの快感を学習してしまうから

1つ目の原因は、脳がゲームで得られる快感を学習してしまうことです。ゲームをクリアするなどの刺激を受けると、脳内でドーパミンという快感をもたらす神経伝達物質が大量に放出されます。

その物質によって「もっとゲームをやりたい」という欲求が強くなってしまうのです。

さらに、子どもたちは感情をコントロールする力が未発達なこともあり、ゲームをしたいという衝動を抑えるのが難しい傾向にあります。感情のままにゲームを続けていると、依存に陥ってしまうかもしれません。

目標や報酬が次々と与えられ続けるから

2つ目の原因は、目標や報酬が次々と与えられ続けるからです。ステージクリアやレベルアップ、アイテム・キャラクターの入手など、ゲームは短い間隔で達成感や報酬を得られるように設計されています。

そのたびに脳内ではドーパミンが放出され、依存を強めていくのです。

依存が進むと、日常生活で不安感や不快感を覚えるたびに達成感を得られるゲームに逃れ、ますます没頭してしまうという悪循環に陥ります。

現実で得られない成功体験や居場所があるから

3つ目の原因は、現実では得られない成功体験や居場所が、ゲーム内で簡単に手に入れられることです。

次々と報酬が与えられるゲームは、自己肯定感や満足感が手軽に得られるため、とくに学校や日常生活で十分な成功体験を味わえない子どもたちが夢中になりやすい傾向にあります。

また、ゲームの中では同じ趣味を持つ仲間とつながれることから、現実よりも安心できる居場所となることも。孤独や不安を抱える子どもたちほど、ゲームに安らぎを求めやすいのです。

ゲーム依存とは?ゲーム障害との違い

ゲーム依存は、ゲームに没頭しすぎてしまう一般用語として使われるのに対し、ゲーム障害はWHO(世界保健機構)が認定する正式な精神疾患です。

ゲーム依存が重症化すると、ゲーム障害として診断されます。ここからは、それぞれの特徴や違いを詳しく見ていきましょう。

ゲーム依存とはどんな状態?

ゲーム依存には、一例として以下の症状が見られます。

  • ゲームのことがいつも頭にある
  • ゲームを始めるとなかなかやめられない
  • ゲームができないとイライラする
  • ゲームを中心に生活が回っている
  • 問題が生じてもゲームをやめられない

参考:「ゲーム障害について」(久里浜医療センター)

自分でのコントロールが難しく、食事や睡眠といった日常生活にも影響を与えるのがゲーム依存の特徴です。症状が進行すると、健康や勉強、人間関係に悪影響をもたらします。

さらに重症化すると、医療機関での受診が必要になることもあるでしょう。

ゲーム障害との違い

ゲーム依存の状態が12か月以上続くと、医療機関によって「ゲーム障害」と診断されることがあります。ゲーム障害の重症度は、以下のように定義づけされています。

ゲーム行動パターンは重症で、個人、家族、社会、教育、職業やほかの重要な機能分野において著しい障害を引き起こしている。

引用:「ゲーム障害について」(久里浜医療センター)

ゲーム依存の悪影響が本人だけでなく周囲にも及ぶ場合、家庭内での改善は困難です。ここまで進行した際は、速やかに専門家へ相談することが望ましいでしょう。

ゲーム障害の治し方|専門家への相談が大切

自分自身や家族の力だけでは対処が難しく、日常生活に深刻な問題が出ている場合は、専門家へ相談することが非常に大切です。

精神科や心療内科、依存症専門外来といった、専門家の治療やサポートを受けるようにしましょう。

ゲーム障害は、ストレスやうつ病といったほかの要因が関わっていないかどうかも含めて、専門的な視点で診断されます。

心理療法や薬物療法といった治療を通じて、単に「ゲームをやめる」だけでなく、再発を防ぐための継続的なサポートも受けられます。

ゲーム依存は、子どもの将来にどう影響する?

子どもたち自身だけでなく、家族や周りの人にも悪影響を及ぼすのがゲーム依存です。

ここでは、子どもたちの心身や学業、社会性にどのような影響があるのかを詳しく解説します。子どもたちを守るためにも、しっかりと理解しておきましょう。

心身への影響

ゲーム依存になると、就寝時間や起床時間が遅くなることで日中の眠気や寝つきの悪さといった症状が現れます。

また睡眠の質が低下し、睡眠障害を引き起こしやすくなるのです。また、長時間ゲームをやり続けることで眼精疲労が進み、疲れ目やドライアイなどの症状が出ることもあるでしょう。

さらに、運動不足や生活習慣の乱れから、肥満や骨密度の低下などにつながる恐れもあります。こうしたゲーム依存の影響は、成長期の子どもたちの身体的な発達にも悪影響を及ぼしかねません。

学業への影響

ゲーム依存によって生活リズムが乱れて睡眠不足になると、朝起きられずに遅刻したり授業中に居眠りしたりするなど、学業に悪影響を及ぼすことがあります。

たとえ学習塾や教材で補習しても、ゲームのことが気になって集中できないことが多いため、学力の低下は避けられないでしょう。

学校で授業についていけなくなると自信を失いがちですが、その一方でゲームでは簡単に成功体験が得られ、満足感を感じられます。こうしたギャップが、さらに依存を深める悪循環につながってしまうのです。

社会性への影響

ゲーム中心の生活を続けると、対面でのコミュニケーション能力が低下し、現実の人間関係を築くのが難しくなるなど、社会性に悪影響を与えます。

また、学力低下や生活習慣の乱れに家族が気づいて注意すると、ゲーム依存の子どもたちは暴言や暴力に発展することも。

このような状態が続くと家族関係が悪化してしまいます。その結果、周囲とのコミュニケーションがうまく取れなくなり、家庭内だけでなく社会からも孤立してしまうことにもつながりかねません。

参考:「ゲーム依存相談対応マニュアル」(ゲーム依存相談対応マニュアル作成委員会)
   「子どものスマホゲーム依存について」(久里浜医療センター)

今日から家庭で実践できる!ゲーム依存への対処法7選

お子さんのゲーム依存に不安を感じたら、これから紹介する7つの対処法をぜひ試してみてください。

症状が重くなると医療機関での治療が必要になることもあります。そうなる前に、まずはご家庭でできることから実践していきましょう。

1. 子どもの気持ちを否定しない“傾聴”

お子さんの気持ちを理解するためにも、否定や怒りで会話をさえぎることがないように、傾聴してあげましょう。

ゲームがやめられない理由は、単に夢中になっているからではなく、ストレスや孤独、自己肯定感の低下などが関係している場合もあります。対話を重ねて親子の信頼関係を築くことが、改善への第一歩です。

また、お子さんの話を傾聴するには、保護者様にも心の余裕が必要です。ストレスをため込みすぎないよう、自分なりの方法で上手に発散していきましょう。

2. 親子で納得できるルール作り

大人たちが一方的に決めるのではなく、お子さんとよく話し合い、親子で納得できるルールを作りましょう。

お子さんが「これならできそう」と思える、現実的で具体的な内容にすると守りやすくなります。単にゲーム時間を制限するのではなく、食事や睡眠、勉強など、生活リズムを優先して考えることが大切です。

子どもたちが自分でルールを決めることで、責任感や自己管理能力が育まれます。対話を通して親子の信頼関係も深まっていくでしょう。

3. ゲーム以外の「楽しい」を見つける手伝いをする

ゲーム以外にも「楽しい」と夢中になれることを見つけられるように、サポートしてあげましょう。ゲームが唯一の楽しみになってしまうと、やめるのは難しくなります。

スポーツや読書、旅行、体験活動などを通して「できた」「楽しい」という感覚を味わうことで、自己肯定感が育ち、自然とゲームへの意識も薄れていきます。

また、習い事を始めるのも効果的です。好きなことに打ち込んだり仲間と交流したりする中で、現実世界でも居場所や楽しみを見つけられるようになるでしょう。

4. リビングなど目の届く場所でプレイしてもらう

お子さんがゲームをするときは、リビングなど目の届く場所でプレイしてもらいましょう。どんなゲームをしているのか、どのくらいの時間遊んでいるのかを、保護者様が把握しやすくなります。

また、お子さんとのコミュニケーションが取りやすいというメリットも。

自分の部屋にこもってゲームをすると、夜遅くまで遊んでしまったり家族との会話が減って孤立したりする恐れがあります。ゲーム機や充電器をリビングに置くなど、物理的な工夫を取り入れてみましょう。

5. 時間管理ツールやフィルタリング機能を活用する

子どもたちの管理能力をサポートするために、時間管理ツールやフィルタリング機能を活用するのも効果的です。

ゲームのプレイ時間を決めてタイマーを使うと、子どもたちが時間を可視化できるため、時間を意識する習慣を育てやすくなります。

また、年齢に合わないコンテンツを制限するフィルタリング機能を使えば、課金トラブルなどのリスクを軽減できます。ただし、一方的に管理するだけでは逆効果になることもあるため、親子でよく話し合ってルールを決めることが大切です。

6. 保護者自身がスマホやゲームとの付き合い方を見直す

お子さんの納得感を高めるために、保護者様自身がスマホやゲームとの付き合い方を見直してみましょう。

大人が自由にデジタル機器を使っていると、子どもたちは「自分だけ制限されている」と感じ、反発や依存が強まることがあります。

親子でデジタル機器から離れる時間を共有すると、日常生活にメリハリが生まれ、お子さんの自己管理能力も育ちます。家族の会話が増えて信頼関係が深まれば、ゲーム依存のリスク軽減へとつながるでしょう。

7. 場合によっては専門家や医療機関に相談する

さまざまな対処法を試してもうまくいかない、日常生活や家庭内に影響が出てきたなど、お子さんのゲーム依存に向き合うのが辛くなってきた場合は、専門家や医療機関に相談しましょう。

医療機関では、心理療法や薬物療法などを通して、改善に向けたサポートが受けられます。ほかにも、地域の子育て相談窓口やスクールカウンセラー、各都道府県の精神保健福祉センターでも、専門家が相談に乗ってくれます。

深刻な状況になる前に、早めに行動することが効果的です。

ゲームの「好き」を「将来役立つ力」に変える3つのステップ

ここでは、ゲームへの熱意を将来役立つ力に変えていくための3つのステップをご紹介します。ゲームが好きな気持ちを否定せず、プログラミングという創造を体験することで、将来に必要なスキルを無理なく身につけ、未来へつなげていきましょう。

STEP1. 消費者から創造者へ視点を転換

1つ目のステップは、ゲームを「遊ぶもの」から「作るもの」として視点を変えてみることです。「自分で作りたい」という目的が生まれると、ゲームに費やす時間が単なる消費ではなく、学習や創作の時間に変わります。

ゲームの仕組みやプログラミングに興味を持てば「もっと知りたい」と自ら学ぶようになるでしょう。こうした視点の転換によって、ゲーム依存のリスクを減らしながら、思考力や計画力を自然に育むことも期待できます。

STEP2. ゲーム感覚で楽しめるプログラミングを体験

2つ目のステップとして、ゲーム好きの子どもたちには、ゲーム感覚で楽しめるプログラミングを体験させてあげることです。

たとえば、視覚的に操作できる「Scratch(スクラッチ)」を使ったり、人気ゲーム「マインクラフト」の世界で学んだりすることで「遊ぶ」から「作る」へと自然に視点が変わっていくでしょう。

プログラミングを通して「できた」「楽しい」を実感できれば「もっとできるようになりたい」と意欲的に学習するようになり、自己肯定感の向上にもつながります。

STEP3. プログラミングを通して「社会で生きる力」につなげる

3つ目のステップは、プログラミングを通して「社会で生きる力」を身につけることです。

プログラミングでは、目標とする動きを実現するために試行錯誤を重ねたり、エラーを解決したりするプロセスで、論理的思考力や問題解決力、コミュニケーション力などが自然と育まれます。

このように、社会で求められるスキルやITリテラシーを身につけることで、将来のキャリアの選択肢も広がり、自分の可能性を伸ばすことにもつながるでしょう。

才能を伸ばすならプロクラ!ゲームとの向き合い方が変わる理由

プログラミング教室のプロクラは、単なるプログラミングのスキルを習得するための場所ではありません。

子どもたちがゲーム感覚で、楽しく夢中になって学べる環境が整っているため、将来社会に出たときに役立つスキルを自然と身につけることができます。

社会で生きる力が身につく

プロクラでは、プログラミング技術だけでなく、社会で生きる力を身につけられます。学校の勉強だけでは得られにくい、論理的思考力や問題解決力、創造力、コミュニケーション力などが、プログラミングを通して自然に育まれていくのです。

さらに、プログラミングは思い通りにいかないことも多く、試行錯誤を重ねる必要があるため、忍耐力や自ら学ぶ力も養われます。こうした力は、どれも社会で生かせる総合的な力といえるでしょう。

子どもの成長が目に見える

子どもたちの成長が目に見えると、学習意欲が高まり、自己肯定感の向上にもつながります。プログラミングではパソコンの画面上に、自分で作ったものが目に見える形として残ります。

はじめは単純な作業しかできなかったとしても、スキルが上がるにつれて作品のクオリティも向上し、自分の成長を実感できるでしょう。

また、プロクラでは「発表の日」という、自分の作品を発表するカリキュラムがあります。周りからの評価を受けることで、新たな可能性や自分の得意なことに気づくきっかけにもなるでしょう。

人間性も育む独自の教育を展開している

プロクラでは、人間性を育む独自の教育を展開しています。たとえば、子どもたちがわからないことを質問したとき、講師は「答え」を教えてくれません。

「どう思う?」と答えを引き出すように質問することで、子どもたちが自ら考える機会を作っています。

また、失敗したときには解決策を、成功したときには要因を書き出す「分析シート」も特徴のひとつです。自分の行動を振り返り、成長する力を身につける習慣をサポートしています。

子どもを飽きさせない工夫がある

人気ゲーム「マインクラフト」の世界でプログラミングが学べるプロクラは、子どもたちを飽きさせない工夫があります。プロクラで使われるワールドは、有名なプロマインクラフターのタツナミ シュウイチ先生が監修した完全オリジナル。

プログラミングだけでなく幅広い興味を引き出すため、世界遺産などをモチーフにした、さまざまなワールドが用意されています。

プロクラで学ぶ子どもたちは、毎月変わるマインクラフトの世界で、飽きることなく夢中になって学んでいるのです。

ゲームとの付き合い方を見直し、子どもの可能性を広げよう

子どもたちにとってのゲームは、使い方次第で「学び」にも「依存」にもなります。大切なことは、ゲームを単なる遊び道具として終わらせずに、そこから得られる興味や発想を広げていくことです。

プログラミングは、ゲームが好きな気持ちを将来に役立つ力へとつなげることができます。まずは、プロクラの無料体験教室や資料請求から始めてみませんか。

楽しく学びながら成長できる環境で、子どもたちの未来の可能性を一緒に広げていきましょう。

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