「うちの子、何事も飽きっぽくて長続きしない…」
「将来のために、目標に向かって努力できる子になってほしいけど、どうすればいいの?」
わが子を想うからこそ、このような悩みを抱えている保護者様は少なくないでしょう。「努力家」と聞くと、特別な才能を持った一部の子どものことのように感じるかもしれません。
しかし、努力できる力は、生まれ持った才能ではありません。 お子さん自身の興味や、ご家庭での関わり方次第で、誰もが後から育てていける力なのです。
この記事では、「努力家」と呼ばれる子どもたちの本当の特徴から、お子さんの「努力する力」を自然と引き出すための具体的な方法まで、詳しく解説していきます。
まず、「努力」という言葉のイメージを少し変えてみましょう。歯を食いしばって苦しいことに耐える、ということだけが努力ではありません。本当に「努力家」な子どもたちには、共通する3つの内面的な特徴があります。
努力家の最大のエネルギー源は、「こうなりたい」「これを作ってみたい」という自分の中から湧き出る「内発的動機」です。
誰かに言われたからやるのではなく、自分が心から「やりたい」と思える目標があるからこそ、困難な課題にも楽しみながら向き合うことができます。
新しいことに挑戦すれば、失敗はつきものです。努力家な子どもは、失敗して落ち込んでも、「なぜダメだったんだろう?」「次はこうしてみよう!」と、失敗を学びのチャンスと捉えることができます。
この「試行錯誤を楽しめる力」こそが、彼らを大きく成長させるのです。
テストで100点を取ることや、試合に勝つことだけが成功ではありません。努力家の子どもは、目標に向かって工夫したり、昨日より少しでも成長したりした「過程(プロセス)」そのものに価値を見出します。
たとえ結果が出なくても、「自分はこんなに頑張った」という事実が、次の挑戦への自信につながります。
これからのAI時代、社会はますます複雑で予測困難になります。このような時代を生き抜く上で、「正解を覚える力」以上に、「自ら課題を見つけ、解決していく力」が求められます。
この力の土台となるのが、ペンシルベニア大学のアンジェラ・ダックワース教授が提唱した「GRIT(グリット)」という概念です。GRITとは、日本語で「やり抜く力」と訳され、目標に対する情熱と粘り強さを指します。
研究では、ビジネスや学業、スポーツなど、あらゆる分野で成功を収める人々は、才能以上にこのGRITが非常に高いことが分かっています。お子さんが将来、どんな道に進むとしても、自分で決めたことを最後までやり抜く力は、人生を豊かにする上で最も大切なスキルの一つになると言えるでしょう。
良かれと思ってしている普段の関わり方が、実はお子さんのやる気を削いでしまっているかもしれません。ここでは、特に注意したい3つのポイントをご紹介します。
「100点取れてえらいね!」「なんで間違えたの!」と結果ばかりに言及すると、子どもは「良い点を取らなければ評価されない」と感じ、失敗を過度に恐れるようになります。
結果、難しそうなことへの挑戦を避けるようになってしまうのです。
お子さんが困っていると、つい「こうすればいいのよ」と口や手を出したくなります。しかし、これを繰り返すと、子どもは自分で考える機会を失い、「分からない=誰かに聞けばいい」という受け身の姿勢が身についてしまいます。
もちろん応援の気持ちは大切ですが、すでに頑張っている子に「頑張れ」と言い続けると、「まだ頑張りが足りないんだ」とプレッシャーに感じさせてしまうことがあります。言葉だけでなく、お子さんの努力のプロセスを見守り、認める姿勢が重要です。
それでは、どうすればお子さんの「努力する力」を育むことができるのでしょうか。ご家庭で今日から実践できる、具体的な5つのステップをご紹介します。
いきなり大きな目標を立てる必要はありません。「まずは漢字を5個だけ覚えてみよう」「縄跳びを10回連続で飛んでみよう」など、お子さんが「これならできそう!」と思えるくらいの小さな目標を設定し、達成の喜びを味あわせてあげましょう。
この「できた!」という小さな成功体験の積み重ねが、大きな自信へとつながります。
お子さんが何かを成し遂げたら、結果だけでなく、そこに至るまでの過程に注目して褒めてあげましょう。
「100点ですごいね」ではなく、「毎日コツコツ練習したから、跳べるようになったんだね!」
「絵が上手だね」ではなく、「この色使い、すごく工夫して考えたんだね!」
このように具体的にプロセスを褒めることで、お子さんは「自分の頑張りを見てくれている」と感じ、努力そのものに価値を見出すようになります。
お子さんが何に興味を持ち、どんな時に目を輝かせているか、注意深く観察してみてください。それがたとえ、保護者様から見て将来に直接結びつかないようなことであっても、まずはその「好き」という気持ちを尊重し、応援してあげましょう。
「好き」という気持ちこそが、努力を継続させるための最も強力なエンジンになります。
お子さんが失敗した時こそ、成長の絶好の機会です。「どうして失敗したと思う?」「次はどうしたら上手くいくかな?」と、失敗の原因を一緒に考え、次への作戦を立てることで、失敗=悪いこと、というイメージを払拭します。
トライ&エラーを恐れない姿勢が育まれます。
子どもは、親の言葉以上に、その背中を見て育ちます。資格の勉強、スポーツ、料理など、ジャンルは何でも構いません。
保護者様自身が、何かに目標を持って楽しみながら取り組む姿を見せることで、お子さんは「努力すること=楽しいことなんだ」と自然に学ぶことができます。
ここまでご紹介してきた「努力家を育てるステップ」を、理想的な形で実践できる習い事が「プログラミング」です。特に、お子さんたちが大好きなマインクラフトの世界で学ぶプログラミングは、その効果を最大限に引き出します。
なぜなら、プログラミングには「努力する力」を育む要素がすべて詰まっているからです。
「ゲームで遊んでいるだけ」に見える時間が、論理的思考力や創造力、そして何より「やり抜く力」を育む、最高の学びに変わるのです。
「努力家」な子どもを育てる秘訣は、特別なことではありません。お子さんの「好き」を見つけ、それを尊重し、試行錯誤を温かく見守り、そのプロセスを認め、小さな成功を一緒に喜んであげること。
もしお子さんがマインクラフトの世界に夢中になっているなら、それは「努力する力」を育む絶好のチャンスかもしれません。
「プロクラ」は、お子さんたちが大好きなマイクラの世界を舞台に、プログラミングの基礎から「やり抜く力」までを、楽しみながら学べるプログラミング教室です。
「うちの子でも、夢中になってくれるだろうか?」
「プログラミングって、難しくないのかな?」
そんな保護者様の疑問や不安にお応えするため、プロクラでは随時無料体験教室を開催しています。机の上で「頑張れ」と言われるのではなく、お子さん自身が目を輝かせながら課題に没頭する姿を、ぜひその目でお確かめください。
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