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年子とは|同学年のパターンもある?年子のメリットや育児のコツを解説

同学年のパターンもある年子!

出産のタイミングによっては、年子の育児がスタートする場合があります。とはいえ「年子」の定義について、やや曖昧な認識を持っている人も多いのではないでしょうか。

一般的に年子は「1歳差の子どもたち」という解釈ですが、生まれる月によっては、同じ年子でも同学年になったり2学年差になったりするケースもあります。年子には、早生まれや遅生まれなどの概念も含まれるため、正しい理解に苦しむこともありますよね。

今回は、年子の基本的な意味や、年子育児のメリット・デメリットなどをご紹介します。年子の育児ならではの課題を乗り越えるコツも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

年子とは

年子とは、1歳違いの兄弟や姉妹のことです。前提として、同じ母親から生まれた子どもたち同士を指します。

出産後の女性は、体調が回復し月経が再開され次第、次の妊娠が可能です。もちろん個人差はありますが、産褥期の子宮は約6週間程度で妊娠前の状態に戻り、排卵が再開します。

出産後の健診で医師による性生活の許可が降りれば、実質的にはいつでも妊娠が可能です(実際の妊娠については医師との相談が重要です)。

つまり最短で妊娠した場合「同じ学年(1歳以内の年の差)の子」を同年に2人出産するケースがあり、この子どもたち同士も年子と呼ばれる傾向にあります。

結論、年子とは「0歳差、もしくは1歳差」の兄弟・姉妹のこと。2歳以上の年が離れた子どもたちは、年子とは呼びません。

年子の3つのパターン

ここでは、年子における3つのパターンをそれぞれご紹介します。年子は日本特有の言い回しであり、外国語には年子に相当する明確な単語はありません。そのため年子の定義も国内に限定される傾向にあり、シチュエーションによっては「これって年子?」と疑問を抱くことも。ぜひこの機会に、年子のパターンを学んでみましょう。

1学年差

多くの年子は、子どもたち同士が1学年差になるケースに当てはまります。1学年差の年子になる条件は、以下の通りです。

  • 上の子の誕生日が、その年の4月2日〜翌年の4月1日までである。
  • 下の子の誕生日が、翌年の4月2日〜翌々年の4月1日までである。

たとえば、上の子どもが4月2日生まれ、下の子どもが翌々年の4月1日生まれだった場合、年齢的には約2年という大きな違いがあるものの、学年でいえば「1学年差」になります。たった1日でも「2歳差になっていない」のであれば、年子として扱われます。

2学年差

子どもたちが生まれるタイミングによっては、2歳以内差の年子でも2学年差になることも。以下に、2学年差の年子になる条件を記載します。

  • 上の子の誕生日が、その年の1月1日〜4月1日までである。
  • 下の子の誕生日が、翌年の4月2日以降である。

たとえば上の子が4月1日に生まれて「早生まれ」となり、下の子が翌年の4月2日に生まれて「遅生まれ」となった場合です。年齢差でいうと約1年ではあるものの、学年では2学年の差がつきます。

同学年

前項でも触れたように、年子でも同学年になるケースもあります。同学年の年子になるためには、上の子が生まれてすぐの妊娠・出産が必要です。以下に、具体的な条件を記載します。

  • 上の子の誕生日が、その年の4月2日以降である。
  • 下の子の誕生日が、翌年の4月1日までである。

上記の条件を満たせば、年齢的にはほぼ1歳差であるものの、2人の子どもたちは同学年として扱われます。下の子の誕生日が4月2日以降であれば、上の子の1つ下の学年です。

年子育児のメリット

ここでは、年子の育児ならではのメリットについてご紹介します。年子育児では2人の子どもたちが似たペースで成長していくため、2人それぞれの課題を同時期に解決しやすいのが魅力です。具体的なメリットを把握し、実際の育児のイメージを広げていきましょう。

成長を一緒に楽しめる

年子育児のメリットとして、2人の子どもたちの成長を一緒に楽しめることが挙げられます。年子は年齢差が小さいため発達の段階も類似しており、初めてのことを一緒に挑戦する機会が多い傾向にあります。

たとえば同じ時期に歩けるようになったり、同じ遊びや本に熱中したりなど、子どもたち同士が共感や共有の喜びを感じられるでしょう。成長が似ているからこそ、お子さんそれぞれの個性や違いを発見するのも楽しく、保護者様としても特有の充実感を得られます。

洋服やおもちゃを共有できる

洋服やおもちゃを共有できるのも、年子育児ならではのメリットです。年子は身体的な成長の差が小さいため、季節ごとに下の子用の洋服を買い直す機会が少ないのが魅力。最初から「2人で着られる洋服」を想定して選べるため、金銭的な節約につながります。収納場所を抑えられるのもうれしいポイントです。

おもちゃに関しては、上の子が遊ばなくなった物をすぐに下の子に与えられるため、管理が楽になります。同じおもちゃで遊んでいる時期は、貸し借りや共有を通じて社会性も磨かれるでしょう。

兄弟が遊び相手になる

兄弟が遊び相手になることも、年子育児のメリットです。年齢が離れていると、下の子と上の子の興味の対象が異なりやすく、上の子が無理して下の子に合わせざるを得なくなるケースも多いものです。

しかし年子であれば同じ対象に興味を持ちやすいため、自然と良き遊び相手になってくれます。保護者様が常にお子さんの遊び相手である必要がなくなり、時間や体力面で余裕を持ちやすくもなるでしょう。

生活リズムが整えやすい

年子育児のメリットとしては、生活リズムが整えやすいことが挙げられます。2人とも似た時間帯に就寝・起床・食事・お風呂などを行えるため、保護者様のスケジュール管理も比較的容易です。

たとえば6歳と新生児の育児では、同じ幼い子どもたちとはいえ、生活リズムや習慣が大きく異なりますよね。年子育児であれば、子どもたち同士がお互いの生活リズムを阻害しないため、体内時計が整いやすいのも魅力です。

イベントが一度に済む

育児では子どもたちに関するさまざまなイベントが発生します。入学式・卒業式・発表会・運動会などのイベントを同時期にまとめて済ませられるのも、年子育児のメリットです。

年子であれば、行事の年度に差があっても最大で2年程度。「上の子が入園して数年後、忘れた頃にまた下の子の入園準備が始まる」とドタバタするリスクを抑えられます。とくに同学年の年子であれば、あらゆるイベントを同時進行できるため、スケジュールや費用管理の面でも楽になります。

子育て期間がまとめて終わる

年子育児の大きなメリットが、子育て期間がまとめて終わることです。とくに新生児から幼児期はやるべきことが多いもの。オムツ替えや夜泣き対応、離乳食づくり、授乳など、「1人が相手でも大変なのに、2人も同時期なんて本当に大丈夫なの?」と思うかもしれません。

確かに、実際に2人を同時に対応している時期は困難も多いもの。しかし「離乳食を2人分同時に作れる」や「健康診断を同じ時期に同じ病院に連れて行ける」など、年子育児ならではのメリットもあります。

保育園や学校の送り迎えも同じ時期に重なるため、長期的に見ればコンパクトな育児スケジュールにまとまるともいえます。手が離れる時期もほぼ同じであるため、将来的な生活リズムを整えやすくなるのが魅力です。

年子育児のデメリット

ここでは、年子育児のデメリットをご紹介します。そもそも育児とは、一定の困難や疲労を伴うもの。誰でも簡単にこなせる育児などありません。それが2人分となると、やはり特有の課題は発生してしまいます。年子育児ならではの注意点を学んだうえで、今後の生活に備えていきましょう。

体力勝負になる

年子育児のデメリットとして、育児が体力勝負になることが挙げられます。とくに幼児期は、1〜2歳差でも成長過程に大きな違いが生まれることがあります。たとえば「下の子はまだ歩き始めたばかりなのに、上の子は活発に走り回っている」という状況では、保護者様の負担も大きくなってしまうでしょう。

夜泣きが重複する時期や、ベビーカーと抱っこを両立させる時期など、年の差やタイミングによっては負担がさらに増加します。健全な年子育児のためには、保護者様の健康管理も不可欠となります。

外出や移動が大変になる

上記でも触れたように、幼児期の年子育児では外出や移動に大きな負担がかかる場合があります。たとえば「元気な上の子は手つなぎ、敏感な下の子は抱っこ」のような状況では、スーパーや病院を1往復するだけでも心身が疲弊してしまいがちです。

2人同時に連れ歩く際は、着替え・おむつ・飲み物・おもちゃ・おやつなどの荷物も2倍に。2人用のベビーカーを使用する場合でも、エレベーターや階段の移動には困難が生じるケースがあります。

同時に体調を崩すことがある

年子はお互いが良き遊び相手になるからこそ、生活環境を共有する時間や接触時間が多い傾向にあります。その結果、1人が病気になるともう1人にも感染してしまうリスクが高いでしょう。

年子が一緒に体調を崩せば、看病も当然2倍になります。どちらかの体調が悪化したときには病院に連れて行きたいものの、「もう1人を放っておくわけにもいかない……」と心身が削られてしまいがちです。

一人ひとりに時間を割くことが減る

子どもたちの成長段階では、「とにかく自分を優先してほしい!」「自分の話を聞いてほしい、構ってほしい!」という時期があるもの。年子育児ではほぼ同時期にイヤイヤ期や甘えたい時期が訪れるため、一人ひとりに時間を割くのが困難になります。

とくに「上の子がまだ甘えたい時期なのに、下の子の授乳や夜泣き対応で手が離せなく、寂しい思いをさせてしまう」というのは、年子育児で抱えがちな悩みです。常に子どもたちに合わせた時間のやり繰りが求められ、自分の時間をつくることも困難になります。

保育園や幼稚園でまとめて費用がかかる

年子育児ではイベントの時期が重なりやすいため、費用の調整が容易といえます。とはいえ、総合的に必要な費用が減るわけではありません。とくに保育園や幼稚園、小学校の入学時では、2人分の費用がまとめて必要になるため、家計に負担がかかりやすくなります。

保育料・給食費・行事費・雑費などもすべて2人分と考えると、計画的な資金準備が求められます。とくに通園グッズや制服などが必要なシーンでは、事前の備えが不足していると大きな打撃となってしまうでしょう。

親の心身の負担が大きい

年子育児では特有の喜びや感動がありますが、同時に特有の苦労や負担も大きいもの。たとえば「つねに2人分の安全を守らねばならない」「2人分の夜泣きに悩まされてまともに眠れない」など、年子育児ならではのストレスも存在しています。

とくに保育園に預ける前の段階では、息抜きの時間を用意できず精神的に参ってしまうことも。慢性的な疲労が蓄積され、育児不安やイライラも積み重なってしまいます。

年子育児を乗り切る!育児のコツ

ここでは、年子育児を乗り切るための育児のコツをご紹介します。心も体もスタミナ勝負になりやすい年子育児。「今の時期さえ乗り切れば、年の差育児よりも楽になる!」という前向きな気持ちを持ち、時には周囲のサポートも借りながら育児の荒波を乗りこなしていきましょう。

完璧を求めない

年子育児を乗り切るためには、完璧を求めないことが大切です。相手が1人であっても、育児は思い通りに進まなくて当たり前。年子育児であれば尚のことです。

2人分の育児を完璧にこなそうとすると、自分の心や体が壊れてしまいかねません。部屋が片付いていない日や、食事か簡単なメニューの日があっても、一向に構わないのです。できなかったことよりも「できたこと」を褒め、心身のバランスを守りましょう。

兄弟それぞれと向き合う時間を作る

年子育児の課題の一つに、一人ひとりと向き合う時間が挙げられます。1日数分ずつでも、「2人セット」ではなく「上の子」「下の子」とそれぞれ関わる時間をつくりましょう。

個別に保護者様を独占できる時間は、子どもたちに安心感を与えます。それぞれが「自分は愛されている、大切にされている」と感じられることで、心が落ち着いた状態で兄弟関係を築けるでしょう。

周囲のサポートに頼る

慣れない育児、しかも同時に2人分。年子育児では、保護者様の心身の疲労が蓄積されて当然です。すべてのタスクや悩みを1人で抱え込むと、余裕がなくなり視野も狭まります。

年子育児では自分の心身や生活を守るために、地域の子育て支援や制度などを活用することが大切です。定期的なサポートを前提としてスケジュールを調整することで、負担が大きい日でも心に余裕を持って乗り切りやすくなります。

夫婦で役割分担をする

年子育児では夫婦の役割分担も不可欠です。家事・育児のタスクを明確に分けつつ、実生活でも心でも支え合い、信頼し合える関係性を目指しましょう。

たとえば「夜の寝かしつけは父」「朝の支度は母」のように、定量的な役割分担をしておけば、やるべきことを乗り越えるための余裕が生まれやすくなります。

家事負担を軽減する家電を導入する

円滑な年子育児のためには、時短家電や便利家電を積極的に導入していきましょう。家事はどれほど楽になっても、やりすぎることはありません。

とくに稼働の機会が多い食洗器や洗濯乾燥機は、忙しない育児における大きな味方。家事の手間を手放すことに罪悪感を抱く必要はありません。大切なのは手間をかけることではなく、自分を含む家族が笑顔で健康に暮らすことです。

思い出を写真や日記に残す

年子育児を乗り切るために役立つのが、思い出を形に残す習慣です。忙しい年子育児では、毎日があっという間に過ぎていきます。子どもたちの成長や日常の瞬間を、日頃から写真や日記に残すようにしましょう。

大変な時期でも、後から思い出を見返せば自分を労わるための材料になります。幼少期の思い出は、年子たちが成長したときの話題にもなります。

子ども同士の力を信じて見守る

年子育児では、時には子どもたち同士の力を信じ、見守る姿勢も大切です。たとえ語彙力が不足していても、子どもたちは自然と一緒に遊んだり、お互いをまねし合ったり、助け合ったりできます。

多少のケンカも成長に必要な経験。安全を確保したうえで、あえて問題解決を子どもたち自身に任せることも一つの選択です。保護者様に信頼されているという自負は、お子さんたちの精神的な成長や安心にもつながります。

年子育児は大変だけど、幸せも2倍!

年子育児は毎日が体力勝負。お子さんたちからの要求や日々の家事、泣き声の対応や外出の大変さなどに、心が折れそうになってしまう瞬間もあるでしょう。しかし子どもたちが笑い合う姿や、お互いに支え合って成長していく姿は、ほかの何ものにも代えがたい宝物です。

育児に追われる日々のなかでは、小さな喜びや感動にも気づきにくくなってしまうもの。しかし「今日を乗り越えた」という実績の積み重ねは、小さくとも確実にお子さんたちの成長につながっています。

苦労する時期が同じであれば、手が離れる時期も同じであり、成長を実感できる時期も同じです。いつか振り返ったときに自分を褒めてあげられるように、お子さんたちの小さな成長を引き出していきましょう。

子どもの成長を見守るなら、プロクラ!

今回は、年子の意味や年子育児のメリット・デメリット、年子育児を乗り越えるコツをご紹介しました。年子育児の大きな魅力として挙げられるのは、お子さん同士で支え合い成長し合う姿を見られることです。

2人が二人三脚で成長する姿を見ていると、年子育児ならではの充実感や達成感を抱けるでしょう。年子育児の習い事選びでは、2人を同じスクールに通わせることで、送り迎えのスケジュール調整が容易になります。ぜひこの機会に同じ習い事に通わせて、2人のお子さんがさらに成長する姿を見守ってみませんか?

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