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子どもが言うこと聞かない…イライラしてしまうときの正しい向き合い方

子どもが全然言うことを聞かず、イライラしてしまう…

「子どもが言うこと聞かない……」「子どもの反抗的な態度にイライラしてしまう……」そんな悩みを抱えている保護者様は多いのではないでしょうか。

子どもたちは成長に応じて、アイデンティティや価値観を確立させていきます。その過程で自分と保護者様との「違い」を認識し、個人として独立した人間性を確保するために、今までとは異なる意思表示をするシーンも増えていくのです。

今回は、子どもが言うことを聞かない原因や対処法をご紹介します。反抗的な態度や意思表示は、子どもの成長の証そのもの。子どもたちの心理に寄り添いながら、より良いコミュニケーションの形を模索していきましょう。

子どもが親の言うことを聞かない5つの原因

ここでは、子どもが保護者様の言うことを聞かない原因を5つご紹介します。子どもたちが素直に行動するためには、自分のなかで納得感を抱いていることが大切。言うことを聞かない本質的な原因を知り、子どもたちの心に寄り添う解決法につなげていきましょう。

自分の気持ちを優先したい

子どもが保護者様の言うことを聞かない原因として、「自分の気持ちを優先したい」と思っていることが挙げられます。小さい子どもは、大人と比べて感情をコントロールする力が乏しく、自分の欲求が通らない状況を我慢できないシーンも多いものです。

普段から子どもの話をしっかり聞いている場合でも、手が離せないときには「ちょっと待ってて」と伝えますよね。しかし子どもによっては「普段は聞いてくれるのに、なんで!」という気持ちが大きくなり、「聞いてほしい」という欲求を押しつけようとします。

感情的に叱られ、内容が理解できない

感情的に叱られて内容が理解できないことも、子どもが言うことを聞かない原因です。「お母さん(お父さん)はいつも怒ってばかりで、何で怒っているのかを説明してくれない」と思われているかもしれません。

叱られる理由に納得できていないため、家族間での信頼関係が揺らぎ、「なぜ自分ばかりが言うことを聞かなければならないんだ」という気持ちに。イライラを押しつけるような叱り方ばかりでは、子どもからの尊敬や納得が得られず、反抗心が大きくなってしまいます。

親の言ってることが毎回違う

子どもが「親の言っていることが毎回違う」と感じるときも、言うことを聞かなくなる傾向にあります。たとえば「遊んでばかりいないで勉強しなさい」と叱られて勉強していたら、「あなたも〇〇君みたいに外で遊べばいいのに」と言われた場合。子どもとしては「言う通りにしたのに、なんでまた違う文句を言うんだ!」という気持ちになってしまいます。

「何をしても文句を言われる」と思うと、言うことを聞く気も失せてしまいます。どうせ叱られるのであれば、自分のやりたいことをやったほうがマシ、と感じてしまうのです。

抽象的な言葉ばかりで理解が難しい

子どもが言うことを聞かない原因として、抽象的な言葉ばかりで理解が難しいことも挙げられます。子どもが言うことを聞くためには、保護者様の言葉への納得感が大切。納得感を得るためには、子どもにとってわかりやすい表現で伝える必要があります。

たとえば「こそあど言葉」や、詩的な表現、哲学的な表現が多い場合、小さな子どもには本質的な意味が理解できない場合があります。「なぜダメなのか」「なぜ叱られているのか」が理解できていない状態では、子どもとしても改善のしようがありません。

親の注目を引こうとしている

保護者様の注目を引く手段として、あえて言うことを聞かない態度を取る場合もあります。保護者様に意図的に反抗することで、「自分を見てほしい」「もっと構ってほしい」という気持ちを昇華しようとしている状態です。

叱られている間は、保護者様は自分のことだけを見てくれます。保護者様の時間や気持ちを独占するために、あえて問題行動を起こし、寂しさや不安を紛らわせようとしています。子どもによっては、悩み事を上手に相談できずに困っている可能性もあるでしょう。

なぜ子どもに対してイライラしてしまうの?

子どもが言うこと聞かないと、保護者様のストレスも溜まってしまいますよね。ここでは、言うこと聞かない子どもにイライラしてしまう原因をご紹介します。自分の心の動きに着目し、状況や関係性を改善するためのヒントを探していきましょう。

周囲の目を気にしてしまうから

子どもにイライラする原因として、周囲の目を気にしてしまうことが挙げられます。出先で欲しい物を買ってもらえない子どもが、大声で泣いてうずくまっているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

「周りに見られて恥ずかしい」「迷惑だと思われる」と感じ、早くこの場を立ち去りたい気持ちから、子どもにイライラしてしまいます。一般的な社会性や羞恥心を持つ大人であれば、ごく自然な感情です。

思い通りにならないことにストレスを感じるから

育児は、思い通りにならないことの繰り返しですよね。「スーパーで夕飯の食材を買ってすぐに帰る」「〇時までにはお風呂に入って寝る」、そんな一見すると簡単そうな予定でも、子どもによる不確定要素が原因で破綻してしまうことがあります。

「子どもが言うこと聞かない」もその一つ。家に帰りたがらない、お風呂に入りたがらない、勉強をしたがらない、片付けをしたがらない、ご飯を食べたがらない……多くの「したがらない」が積み重なった結果、どうしようもないイライラ感が生まれます。

自分に余裕がないから

日々の小さなイライラが積み重なった結果、心に余裕がなくなってしまうのは当然のこと。私たちは育児だけではなく、仕事や人付き合い、介護や貯蓄、理想とのギャップなど、さまざまなストレスに苛まれています。

心に余裕がなくなれば視野も狭くなり、子どもの小さな振る舞いでもカッとなってしまいがちに。子どもへのイライラをケアするためには、まず「イライラしない自分づくり」が必要なのかもしれません。

子どもが言うことを聞くようになる正しい向き合い方

ここでは、子どもが言うことを聞くようになる向き合い方のヒントを7つご紹介します。子どもの性格や特性、年齢などによって、ベストな向き合い方は異なるもの。一つの正解に当てはめず、子どもの目線に立ったコミュニケーションを心がけましょう。

子どもの目線に合わせて話す

子どもが言うことを聞くためには、子ども自身が「自分の話を聞いてくれている」と認識することが大切です。子どもと話す際は同じ目線に立ち、常識を押しつけないようなニュアンスを心がけましょう。

子どもの目線に立ったコミュニケーションでは、共感が大切。叱りたくなるような内容でも、「そう思ったんだね」「だから怒りたくなったんだね」と、子どもに寄り添う言葉選びを心がけましょう。感情が不安定な状態の子どもの場合、「自分の気持ちを分かち合ってもらえた」と思えるだけでも、素直に聞き入れてくれる可能性が高まります。

伝え方をシンプルにする

子どもに言うことを聞いてもらうためには、当人の年齢や成長過程に合わせた言葉選びを心がけてください。とくに「子どもがまだわからない単語や表現」を使ったコミュニケーションには要注意です。

子どもの語彙力に合わせ、当人に伝わりやすい表現を選びましょう。「自分が伝えやすい言葉」ではなく「相手に伝わりやすい言葉」を選ぶのは、円滑なコミュニケーションの基本です。これは家族間のやり取りであっても変わりません。

感情的にならず、落ち着いたトーンで話す

子どもが言うことを聞かないと、ついカッとなってしまうこともありますよね。しかし子どもにとって、感情的なコミュニケーションは逆効果。怒り方によっては、子どもに「お母さん(お父さん)は怒るとすぐ怒鳴るから、話にならない」と思われてしまうかもしれません。

子どもからの尊敬を得られなければ、言うことを聞いてくれるはずがありませんよね。怒りや悲しみを感じてもグッと堪え、落ち着いたトーンで話すように心がけましょう。自分に合ったアンガーマネジメントを試すことは、子どもとの今後の良質な関係構築にもつながります。

タイミングを選んで声を掛ける

子どもが言うことを聞かない理由には「間の悪さ」も関係しているかもしれません。大人でも、集中しているときや機嫌が悪いときに話しかけられたら、相手への当たりが強くなってしまうこともありますよね。

精神的に未熟な子どもであれば尚のこと、咄嗟の感情のコントロールが苦手なものです。子どもがリラックスしているときや、機嫌が良さそうなときに声をかけることで、言うことを聞いてくれやすくなるでしょう。

親がお手本を見せる

子どもが言うことを聞いてくれないときは、保護者様がお手本になることも大切です。子どもにとって保護者様は、もっとも身近な「コミュニケーションのお手本」。保護者様がひねくれたコミュニケーションであれば、子どももそれをまねするのは自然なことです。

保護者様はジョークのつもりの皮肉でも、小さい子どもにとっては大きなショックを受けているかもしれません。時にはユーモアを手放してでも、子どもが安心できるような素直なコミュニケーションを心がけましょう。

できたときはしっかり褒める

素直なコミュニケーションのためには、当人のメンタルが安定している状態が求められます。安定した情緒のために必要なのは、自己肯定感や自分を愛する心です。「褒め」のコミュニケーションを取り入れながら、子どもの安心や信頼感を養っていきましょう。

子どもが「自分は愛されている」と思えれば、多少不本意な内容であっても、素直に受け入れてくれやすくなります。怒ったり指示したりするだけではなく、子どもの素敵な部分や頑張った部分をピックアップして、言葉に出して褒めてあげてくださいね。

「~しなさい」ではなく「一緒に~しよう」と伝える

子どもが言うことを聞かないときは、指示ではなく「誘いの声かけ」に切り替えてみましょう。たとえばなかなか勉強をしてくれないときでも、「勉強しなさい」ではなく「お母さん(お父さん)も勉強するから、一緒にしよう」というニュアンスのほうが、素直に聞いてもらえやすくなります。

お片付けや着替えなど、子どもが面倒臭がるような行為でも、一緒に着手するだけで安心感や共感が生まれます。また「お母さん(お父さん)も面倒臭いけれど、早く終わらせちゃおっか!」のように、「面倒臭さ」を共有するのも効果的です。

親子で良好な関係を築くために心がけたいポイント

ここでは、子どもと良好な関係性を築くためのポイントをご紹介します。子どもたちの心は毎日少しずつ成長しており、価値観や思考も変化し続けています。子どもたちの成長を受け入れつつ、年齢や環境の移り変わりとともに、関わり方にも変化を取り入れることが大切です。

子どもの話をしっかり聞く

良好な関係性を築くためには、子どもの話を最後までしっかりと聞く姿勢を心がけましょう。大人であっても、自分の話を聞いてくれない相手の話は、自分も聞く気にはなれませんよね。相手が小さい子どもであっても、誠実に傾聴の姿勢を持つことにより、お互いの意見を尊重し合える関係性が築けます。

一人の人間として尊重する

良質なコミュニケーションは、お互いがフェアな関係性であることで成り立ちます。家族間で良い関係性を築くためには、子どもを一人の人間として尊重するように努めましょう。子どもの価値観や趣味嗜好、関心を否定せず、保護者様の好みや思想を押しつけないよう心がけてください。

完璧を求めすぎない

人間は誰しも完璧ではありません。だからこそ相手に完璧を求めると、失望の念を抱いてしまいます。家族であっても、完璧主義であるほど関係性に亀裂が生じやすくなるのは同様です。お互いが「不完全である」と受け入れることで、個性や特性などを素直に受け入れやすくなります。

一緒に楽しむ時間をつくる

家族関係を良質なものにするためには、子どもと一緒に楽しむ時間をつくりましょう。同じ思い出を共有する時間が増えるごとに、精神的なつながりも深まり、相手をより理解できるようになります。相互理解は安心感や信頼感を育み、プライベートな話や悩み事なども話し合えるような関係性の構築につながるでしょう。

親自身もリフレッシュする時間をつくる

子どもとの良い関係性のためには、保護者様自身の心身にも余裕があることが大切です。定期的にリフレッシュする時間をつくり、情緒が安定している状態を増やしていきましょう。メンタルが安定すれば感情的なコミュニケーションも減り、子どもからの信頼の獲得にもつながります。

子どもの成長を実感できる習い事なら、プロクラ!

今回は、子どもが言うことを聞かない原因や対処法などをご紹介しました。子どもたちの成長において、保護者様への反抗自体は至って健全なもの。心や知性が成長しているからこそ、自分で考える力や意思表示する力が養われています。

「子どもが言うことを聞かない」からといって、思い悩む必要はありません。家庭教育だけではなく、習い事やレジャーのような一次体験も活用しながら、子どもたちの精神的な成長をサポートしていきましょう。

「プロクラ」は、子どもたちの成長が実感できる習い事。想像力や発想力、創造力など、子どもたちの幅広い非認知能力の成長をサポートしてくれます。「子どもに成長の機会を与えたい」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてくださいね。

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