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気持ちの切り替えができない人の特徴と上手に気持ちを切り替える方法

気持ちの切り替えがうまくできない…

遊びやゲームがやめられない、失敗をいつまでも引きずるといった行動が、お子さんに見られるときはありませんか。それは気持ちの切り替えができないことが原因かもしれません。

子どもたちは自分の感情をコントロールする力が発達途中のため、ネガティブな感情に流されたり、行動管理ができなかったりします。そうしたことから、気持ちの切り替えがうまくできないのです。

そこで、気持ちの切り替えがうまくできない理由やその影響を理解することで、適切に対策できるでしょう。「うちの子は気持ちの切り替えができないから」と諦めず、お子さんをよく観察してサポートしてみましょう。

気持ちの切り替えができない人の特徴

ここでは、気持ちの切り替えがうまくできない子どもたちに見られる特徴について、詳しく解説します。ただし、該当する特徴があるからといって、否定的に捉える必要はありません。特徴を正しく理解することで、適切な改善策が見つけやすくなるでしょう。

完璧主義

完璧主義の子どもたちは、少しのミスや失敗でも「完璧にできなかった」と大きく落ち込んでしまう傾向があります。まるですべてがダメかのように感じてしまい、ネガティブな感情を引きずってしまいがちです。

「失敗は学びの機会」と捉えることが大切なため、保護者様は結果よりも努力の過程を褒めてあげましょう。また、何を学べたかを一緒に振り返るのもいい方法です。成功か失敗かという極端な考え方にとらわれなければ、気持ちの切り替えもしやすくなっていきます。

ネガティブ思考が強い

ネガティブ思考が強い子どもたちは、自分でネガティブな気持ちを抑えることが難しいため、不機嫌や落ち込み状態が続きやすい傾向にあります。失敗を引きずって「あのとき何であんなことをしてしまったのか」と考え続けてしまい、気持ちの切り替えがうまくできません。

ネガティブ思考を少しでもポジティブに変えるには、保護者様がお子さんと一緒に、楽しかったことやうれしかったことを振り返るといいでしょう。ポジティブなことを考える習慣をつけることが効果的です。

過去の出来事を引きずる

過去の出来事を引きずる子どもたちは、失敗した経験がトラウマとなり、フラッシュバックによって気持ちの切り替えができなくなる傾向があります。楽しいことよりも嫌なことのほうが記憶に残りやすいため、ひとつでも嫌なことがあるとネガティブな感情に流されてしまいがちです。

おすすめの解決策は、夢中になれるものを見つけることです。ネガティブな思考になりそうだと思ったら、好きなことに熱中して気持ちを切り替えてみましょう。

感情のコントロールが苦手

感情のコントロールが苦手な場合、ちょっとしたことでイライラしたり、怒りや悲しみの感情が爆発したり、感情のまま衝動的に行動したりという傾向があります。自分では感情が抑えられないので、気持ちを切り替えることも難しいでしょう。

お子さんの感情が高ぶってしまったら否定せずに受け止め、できるだけその気持ちを言葉にしてみてください。お子さんは気持ちを共感してくれたと安心し、自分の感情を客観的に見られるようになって、落ち着きを取り戻すでしょう。

気分転換の仕方がわからない

気分転換の仕方がわからないと、次に何をしたらいいのか見通しが立てられず、結果的に気分が落ち込んだ状態から抜け出せなくなることがあります。具体的な気分転換の方法を見つけるのは、子どもたちにとっては難しいことでしょう。

簡単な方法は、自分のネガティブな気持ちを紙に書き出すことです。自分の感情が整理されて客観視できると、気持ちが落ち着いてきます。心のモヤモヤが晴れて、気分転換になるでしょう。

気持ちの切り替えができないことによる悪影響

気持ちの切り替えができないことによって、自分自身だけでなく、人間関係や体調にまで悪影響を与える可能性があります。どんな影響があるのかを知ったうえで、うまく気持ちを切り替えられるように取り組んでいきましょう。

人間関係に支障が出る

感情のコントロールがうまくできないことによって、コミュニケーションが取れずに友達や周りの人とトラブルが起こりやすくなります。自分のことで手一杯になってしまい、冷静に伝えたり相手の気持ちを想像したりすることが難しく、「自分勝手」「わがまま」と誤解されてしまうかもしれません。

また、気持ちの切り替えができない子どもたちは、急な予定変更や、思い通りにいかない状況が苦手な傾向にあります。感情が爆発してしまい、周りと衝突することもあるでしょう。

集中力が続かない

気持ちの切り替えができないとネガティブな感情を引きずってしまい、集中力が低下してしまいます。同じ悩みを長時間引きずることは、脳に大きな負担をかけて疲労とストレスを与えてしまいます。このような状態では、集中力を保つのは難しくなるでしょう。

気持ちの切り替えは、脳と心をリフレッシュさせることにもつながります。短い休憩や、環境を変化させるなどして脳をリセットしてみてください。新たな気持ちで、もう一度集中できるようになるかもしれません。

ミスや失敗が増える

失敗したことを引きずって「どうしてあんなことをしてしまったんだろう」と考え続けてしまうため、注意力が散漫になりミスや失敗が増えてしまいます。さらに、ネガティブな感情によってモチベーションが低下し、本来の力を十分に発揮できなくなることもあるでしょう。

気持ちが切り替えられない子どもたちは、失敗を反省することに集中しがちです。失敗を受け止めて成長の機会として捉えられると、ポジティブな思考になり、同じ失敗を繰り返すこともなくなります。

心身の不調が引き起こる

不安や緊張といったネガティブな感情を引きずることは、脳と心に大きな負担を与えます。気持ちの切り替えができずにリフレッシュされないまま、ストレスや疲労が積もり続けると、心身の不調が引き起こされるでしょう。

寝る前に考えすぎてしまって睡眠障害になったり、ストレスで自律神経が乱れて動悸やめまいなどの症状が出たりする可能性があります。また自己否定感が高まり、何に対してもやる気が出ないということにもなりかねません。

子どもの生活にも気持ちの切り替えは大切!

気持ちの切り替えは、子どもたちの日常にとっても大切です。自分で感情をコントロールして、気持ちをうまく切り替えられると、情緒が安定してストレス軽減にもつながります。感情が爆発する「かんしゃく」が減少することで、周りの人とのトラブルも抑えられるでしょう。

行動の切り替えもできるようになるため、整った生活リズムを作りやすくなるというメリットもあります。活動の区切りをつけて、次の予定へスムーズに移行できるようになると、食事や勉強、遊び、睡眠といった日常の生活リズムを、自分自身で整えられます。

さらに、周りの人のことまで目を向けられるようになれば、集団や対人関係のなかで適切に行動ができて、社会性の発達も期待できるでしょう。

上手に気持ちを切り替える方法

気持ちの切り替えが苦手な子どもたちでも、ちょっとした工夫で改善できます。ここからは、気持ちを上手に切り替えるための方法を5つご紹介します。自分に合った方法を見つけて習慣にできれば、より高い効果が期待できるでしょう。

深呼吸をする

深呼吸は心拍数を下げて気持ちを落ち着かせる、リラックス効果があります。ストレスを感じたときに深呼吸をすることで、情緒が安定し、気持ちの切り替えがしやすくなります。

深呼吸するときは、お腹に手を当てて鼻からゆっくり息を吸い、お腹がふくらむのを感じましょう。次に口からゆっくり息を吐きながら、お腹がしぼんでいくのを感じます。これを数回繰り返してみてください。できれば保護者様も一緒に行い、「リラックスできたかな」と声をかけて、効果を実感する機会を作ってあげましょう。

身体を動かす

身体を動かすことは気持ちを落ち着かせる効果があり、感情のコントロールや集中力の向上に役立ちます。楽しい運動遊びを日常に取り入れることで、気分転換をする力が自然と身につくでしょう。

気持ちを切り替えるための運動として、ダンスもおすすめです。楽しい音楽と動きが組み合わさることでストレスや不安が発散でき、リフレッシュになります。好きな音楽に合わせて、自由に楽しくダンスをするといいでしょう。

感情を書き出してみる

自分の感情を言葉にして書き出すと、ストレスが解消されて気持ちが落ち着くことがあります。また今の自分の気持ちを整理して客観視できるので、気持ちの切り替えがスムーズにできるようになります。

ただし、小学校低学年の子どもたちは、言葉にして書くのが難しいかもしれません。その場合は、イラストや簡単な言葉から始めてみましょう。気持ちが切り替えられなくなったら紙に書き出すという作業が習慣化すると、感情をコントロールする力の向上が期待できます。

ポジティブな言葉を口に出す

ネガティブな感情にとらわれると、なかなか抜け出せなくなることがあります。そんなときは、意識的にポジティブな言葉を口に出して、ネガティブな感情に流されないようにしましょう。

たとえば「自分ならできる」と鼓舞したり、「なんとかなるから大丈夫」と不安を和らげたりする言動は、感情のコントロールにもなり効果的です。また、保護者様のポジティブな発言も子どもたちにいい影響を与えます。積極的に声掛けをしてあげましょう。

しっかりと休む日をつくる

休息は日常のストレスや緊張をリセットするために、大切な時間です。しっかりと休む日をつくることは、気持ちの切り替えやストレス解消、情緒の安定に貢献します。

休む日の過ごし方としては、やりたいことを尊重するといいでしょう。自然の中へ出かけたり、好きな遊びに没頭したり、ゆっくり本を読むのもいいかもしれません。ただし予定を入れすぎたり、ただゴロゴロして過ごしたりすると、かえって疲れて気分が落ち込んでしまうかもしれないため、注意が必要です。

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うまく気持ちの切り替えをするには、夢中になれるものがあると効果的です。ストレスを感じても、好きなことに集中するだけで、ネガティブな感情が軽減されます。

夢中になれるものとして、おすすめしたいのが「プログラミング」です。プログラミングは失敗を恐れない心を養い、自己肯定感も向上することから、ポジティブ思考が育めます。さらに「プロクラ」では人気ゲームのマインクラフトの世界でプログラミングが学べるため、きっと楽しみながら夢中になってくれるでしょう。

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