


「うちの子が『マイクラをやりたい!』と言っているけど、どんなゲームなの?」
「ゲームに夢中になりすぎないか心配…」
「どうせなら、子どものためになるゲームで遊んでほしい」
お子様に大人気の「マインクラフト(マイクラ)」。興味を持つお子様が増える一方で、保護者様からはこのようなお悩みもよく伺います。特に、すぐに製品版を購入することに抵抗があり、「まずは無料で試してみたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな保護者様の疑問やお悩みを解決するために、以下の内容を分かりやすく解説します。
この記事を読めば、マイクラの基本から、お子様の成長に与える良い影響までを理解でき、安心して「マイクラ、始めてみようか」と思えるようになります。

マインクラフトは、一言でいえば「ブロックでできた広大な世界で、自由にものづくりや冒険が楽しめるゲーム」です。決まったストーリーやゴールはなく、プレイヤーが自分で目標を決めて遊ぶのが大きな特徴。
その自由度の高さから、世界中の子どもたちに支持されており、近年ではその教育的価値にも注目が集まっています。

マイクラにはいくつかのゲームモードがありますが、代表的なのは以下の2つです。

すべてのブロックやアイテムが無限に使え、空を飛ぶこともできます。敵に襲われる心配もないため、壮大な建物を作ったり、自分の想像する世界をのびのびと表現したりするのに最適です。
初めてマイクラの世界に触れるお子様におすすめします。

体力や満腹度のゲージがあり、モンスターも出現します。
生き延びるために、自分で素材を集めて道具や食料、家などを作る必要があります。計画を立てて行動する力が求められるため、少しゲームに慣れてきたお子様が、ハラハラドキドキの冒険を楽しめます。

一人でじっくり遊ぶだけでなく、お友達や世界中の人たちと一緒に同じ世界で遊べる「マルチプレイ」も、マイクラの大きな魅力です。
友達と協力して巨大な建築物を作ったり、チームに分かれて探検に出かけたりと、コミュニケーションを取りながら遊ぶことで、協調性や社会性を育むきっかけにもなります。
「うちの子の興味が続くかわからないし、まずは無料で試したい」という方のために、公式で提供されている3つの無料版と、それぞれの具体的な始め方をご紹介します。
2009年に公開された初期バージョンで、ダウンロード不要、Webブラウザで気軽に遊べます。
| メリット | 会員登録やインストールが不要で、サイトにアクセスすればすぐに始められます。URLを共有すれば、最大9人のお友達と一緒に遊べます。 |
| デメリット | 使えるブロックの種類が少なく、敵も出現しません。ゲーム内容を保存(セーブ)できない仕様です。 |
| こんなお子様におすすめ! | とにかく手軽に、ブロックを使ったものづくりを体験してみたいお子様。 |
| 公式サイトURL | https://classic.minecraft.net/ |
【始め方】
製品版とほぼ同じ内容を、時間制限付きで体験できます。
| メリット | 製品版の雰囲気をしっかり味わえるため、購入を検討する際の判断材料になります。 |
| デメリット | プレイ時間がゲーム内日数で5日(現実の時間で約1時間40分)に制限されています。一人プレイ専用で、友達とは遊べません。 |
| こんなお子様におすすめ! | 本格的な冒険やものづくりに挑戦してみたいお子様。 |
| 公式サイトURL | https://www.minecraft.net/ja-jp/free-trial |
【始め方】
プログラミングなどを学べる、教育目的で作られた特別バージョンです。
| メリット | プログラミングの基礎に触れることができます。化学や歴史など、様々な教科をテーマにしたワールドが用意されています。 |
| デメリット | ログイン回数に制限があります(生徒は10回、教師は25回)。遊び方が少し複雑で、低学年のお子様には難しく感じられる場合があります。 |
| こんなお子様におすすめ! | ゲームとしての楽しさはもちろん、学習にも興味があるお子様。 |
| 公式サイトURL | https://education.minecraft.net/ja-jp/get-started/download |
【始め方】

有料版の購入を考え始めたとき、多くの保護者様が悩むのが「どのデバイスで遊ばせるか」です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご家庭の方針やお子様の遊び方に合わせて選びましょう。
| 概要 / 特徴 | Nintendo Switch™ | パソコン | スマートフォン / タブレット |
|---|---|---|---|
| メリット | ・操作が比較的簡単 ・ゲーム機なので時間管理がしやすい ・友達と集まって遊びやすい | ・動作が安定している ・MOD導入で遊びの幅が無限に広がる ・キーボード / マウス操作は将来役立つ | ・最も手軽で安価に始められる ・外出先でも遊べる |
| デメリット | ・MODは導入できない ・パソコン版に比べ機能が一部制限 | ・初期費用が比較的高価 ・ある程度のスペックが必要 | ・画面が小さく操作しにくい場合がある ・通信環境に左右されやすい |
| こんなご家庭に | ゲームは決まった時間・場所で遊んでほしい | 自由な発想を尊重し、とことん探求させてあげたい | まずは気軽に始めたい、移動中に遊ぶことが多い |

マイクラの世界での遊びは、お子様の様々な能力を自然に引き出してくれます。ここでは、マイクラで身につく7つの力についてご紹介します。
頭の中にある「こんなお城に住みたい」「空飛ぶ船を作ろう」といった自由なアイデアを、ブロックを組み合わせて形にしていく作業は、まさに創造力のトレーニングです。
色や形の違うブロックをどう配置すればイメージに近づくか工夫する中で、ゼロから何かを生み出す楽しさを知り、お子様ならではの発想力が豊かになります。
マイクラの世界にある「レッドストーン」という不思議な粉を使うと、まるで電気回路のような仕組みを作れます。
「人が近づいたら自動で開くドア」や「ボタンで動く隠し階段」など、「もしAが起きたら、Bが動く」という仕組みを考えることは、プログラミングの基本的な考え方そのものです。遊びながら、論理的に物事を組み立てる力が身につきます。
サバイバルモードでは、「食料が足りなくなった、どうしよう?」「夜になる前に、モンスターから隠れる場所を作らないと!」といった問題が次々と起こります。
限られた資源でどう乗り切るか、計画を立てて試行錯誤する経験が、困難に立ち向かうたくましさを育て、「どうすればできるか」を自分で考えるクセがつきます。

3Dのブロックを組み合わせ、奥行きや高さを考えながら建物を作ることで、物の位置や形を立体的に捉える力が自然と養われます。
この力は、算数の図形問題や、地図を読んで目的地へ向かうといった場面でも役立つ、大切な能力の一つです。
マイクラはソロプレイだけではなく、ほかのプレイヤーと協力するマルチプレイが人気のゲームです。友達やオンラインプレイヤーと一緒にプレイすることで、コミュニケーション能力を得られるでしょう。
マイクラのマルチプレイでは、共同の作業やプロジェクトがよく行われます。たとえば、建築プロジェクトの計画を行う場合は、役割分担を決めて、効率的に進めるために意見交換が必要になります。そのほかにもゲーム内でのチャットや、アイテムの交換も可能なため、人とのつながりを深め、コミュニケーション能力を向上させられるでしょう。
プログラミング的思考とは、論理的に物事を考え、問題を分析し、順序を立てて解決する力のことです。マイクラはプログラミング的思考を養うのに最適なゲームだとされています。
たとえば、マイクラには「コマンドブロック」というプログラムのようにコマンドを実行できるブロックがあります。コマンドブロックを使いこなすことで、プログラミングの基礎概念を学べるでしょう。
プレイヤーが設定した目標を達成するまでのプロセスを楽しめるマイクラは、努力の成果が見えやすいため、達成感を得る機会が多いのが特徴です。創造したものが完成すると、達成感や誇りを感じられてモチベーションが向上し、次の目標に向けて前向きに取り組めます。
マイクラは自分の努力が形になるゲームだからこそ、スタートしてすぐは難しくても、達成感を味わえる場面が多くあります。この経験は、現実の目標達成にも活かせるでしょう。

どんなに良いゲームでも、のめり込みすぎは禁物です。お子様が安心して楽しめるように、保護者様が気をつけてあげたいポイントを3つご紹介します。
マイクラを楽しむ際には、長時間のプレイやオンライン交流には注意が必要です。長時間ゲーム画面を見続けると視力の低下や睡眠の質の悪化を招くだけでなく、体調不良になる可能性があります。そのため、家庭で「1日1時間まで」などのルールを決めておきましょう。
また、チャット機能はほかの人と交流を深められるものですが、トラブルが起きる可能性もあります。そこで「友達以外とはチャットをしない」「マルチプレイを許可しない」など、家庭で話し合って決めましょう。
マイクラは友達や世界中のプレイヤーと一緒に遊べる楽しいゲームですが、オンラインでのやり取りには注意が必要です。安全に楽しめるよう、保護者様がお子さんにオンラインプレイのルールやマナーを教えておくことが大切です。
まず、オンラインで遊ぶ場合は「誰と遊ぶの?」と確認し、知らない人と自由に交流できる環境になっていないかをチェックする必要があります。また、オンラインでは画面の向こうに「本物の人」がいることを意識し、暴言や悪口を言わない、個人情報を話さない、荒らし行為をしないことをお子さんに教えましょう。
マイクラは夢中になりやすく、つい長時間プレイしてしまうこともあります。生活習慣が乱れないように、保護者様がしっかりとルールを決めて管理することが大切です。そのために、ゲームのプレイ時間を決めることで、学業や健康に影響が出ないようにしましょう。
たとえば、小学低学年であれば1日30分で高学年であれば1日60分というように、具体的な時間を決めておくと安心です。そのほかにも、宿題ややるべきことを終えてから遊ぶことや、夜遅くまで遊ばないといったルールも家族で話し合っておくとよいでしょう。

ここでは保護者様向けに、マインクラフトに関するよくある質問をご紹介します。ぜひ、一度ご覧ください。
基本的に、無料試遊版から製品版へのデータ引き継ぎはできません。無料版はあくまで「お試し」と割り切り、製品版でまたゼロから新しい世界を作る楽しさを伝えてあげましょう。
MODとは、有志のファンが作った、ゲームを拡張するためのプログラムのことです。新しいキャラクターやアイテムを追加するなど、遊びの幅を広げることができます。
ただし、これらは公式のプログラムではないため、導入は自己責任となります。ウイルス感染のリスクや、ゲームが正常に動かなくなる可能性もあるため、保護者様が内容をよく理解し、管理できる場合にのみ検討するのがよいでしょう。
まずはMODなしの状態で十分に楽しむことをおすすめします。
はい、設定で可能です。ほとんどのデバイスには「ペアレンタルコントロール(保護者による使用制限)」機能があり、オンラインプレイを制限したり、特定のプレイヤーとしか遊べないように設定したりできます。
特に小さなお子様の場合は、まずは「オフライン(一人プレイ)」か、許可したお友達とだけ遊べる設定にしておくと安心です。

マイクラの世界での遊びは、プログラミング学習の入り口としても最適です。ゲームを楽しみながら、自然にプログラミングの考え方を身につけることができます。
難しいコードを書く代わりに、「前に進む」「ブロックを置く」といった命令が書かれたブロックをパズルのように組み合わせることで、キャラクターを動かします。
直感的に操作できるため、プログラミングが初めての小さなお子様でも、楽しく論理的な考え方の基礎を学べます。
少しステップアップすると、Pythonなどの本格的なプログラミング言語を使って、ゲームの世界をよりダイナミックに変化させることも可能です。
建築を自動化したり、自分だけのオリジナルアイテムを追加したりと、創造の幅がさらに広がります。ビジュアルプログラミングで基礎を学んだ後なら、スムーズに移行できるでしょう。

今回は、マイクラを無料で遊ぶ方法から、その教育的な魅力までをご紹介しました。
「せっかくうちの子が興味を持ったのだから、その『好き』という気持ちを、本格的な学びにつなげてあげたい」
「ゲームの時間が、将来役立つスキルを身につける時間になったら嬉しい」
もし、そうお考えでしたら、ぜひ一度「プロクラ」の無料体験教室に遊びに来てみませんか?
「プロクラ」は、お子様に大人気のマインクラフトの世界を使い、創造力を育みながらプログラミングの基礎を楽しく学べる教室です。「好き」だからこそ、子どもたちの集中力や吸収力はぐんぐん伸びていきます。
ゲームの達人であるプロの講師が、お子様一人ひとりのペースに合わせて丁寧にサポートしますので、パソコンやプログラミングが初めてのお子様でも安心です。
まずは、お子様がどんな表情でプログラミングに取り組むのか、その目で確かめてみてください。
COLUMN