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子ども教育

【小学校のプール】授業の期間や準備品は?廃止の学校も増えた背景とは

夏の風物詩「プール」が学校からなくなる?

小学校におけるプールは、子どもたちにとって人気の授業です。子どもたちが水を身近に感じられる機会であると同時に、水の危なさや水難事故の危険を学ぶための機会でもあります。また全身を使う有酸素運動であるプール授業は、子どもたちの健康的な心身の育成にもつながります。

そんなプール授業が、昨今では縮小傾向に。さまざまな理由から、全国各地の小学校ではプール授業の廃止が進んでいます。遊泳は家庭学習ではフォローしにくい学習であるため、不安に感じている保護者様も多いのではないでしょうか。

今回は、小学校のプール授業が廃止・縮小されつつある理由や、お子さんのプール授業のために必要な準備などをご紹介します。プール授業の現状を学んだうえで、お子さんの学習への理解を深めていきましょう。

プールの授業が廃止の学校も増えた背景とは

小学生にとって、夏のプールは人気の授業の一つ。しかし昨今では、プールの授業自体が減少傾向にあります。

理由は大きく3つ挙げられます。1つ目は「建物の老朽化」です。全国の小学校では施設自体の老朽化が進んでおり、改修に予算をかけにくいという問題があります。プール施設の改修費用は億単位であることも珍しくありません。

2つ目は「教職員の負担の増加」です。小学校では、長らく教職員の労働環境が問題視されています。業務内容が多岐にわたる教職員にとって、専門知識や体力が求められる水泳の授業は、大きな負担となります。学校によっては、清掃を含むプールの管理・維持が教職員の仕事に含まれていることもあります。

3つ目は「近年の不安定な気候・天候」です。プール授業が始まる時期は、台風や降雨のリスクが高い時期。そのほかにも、昨今では健康被害に関わるような酷暑が続いています。小学校のプールでは日差しを遮るものがほぼないため、子どもたちの健康管理のために授業自体を廃止する判断が広まっています。

さまざまなリスクを加味した結果、学校外の屋内プール施設を活用して授業を行うケースも。水泳を学ぶ機会自体は重要であるからこそ、学校・教員とプール授業との関わりについては、考え方が多様化している最中です。

小学校のプール授業|基本情報

ここでは、小学校のプール授業における基本的な情報をご紹介します。本来、プール授業は夏の小学校の風物詩的な存在です。減少傾向にあるとはいえ、現在も多くの小学校がプール授業を継続しています。プール授業の基本を学び、子どもたちの学習への理解を深めていきましょう。

一般的な期間や回数

多くの小学校では、6〜7月の期間を中心にプールの授業が実施されます。沖縄のような一部温暖な地域の小学校では、5月からスタートする場合もあります。一般的には夏休み前に終了しますが、学校によっては9月中旬頃まで行う学校もあり、期間が細かく決められているわけではありません。

かつては年間15回ほどプール授業がありましたが、現在は5〜6回に収まるケースが多いようです。また1コマで授業をする学校もあれば、2コマを使って一度に長時間の授業をする学校もあるため、期間と同様に一概にはいえません。

授業内容

小学校のプールの授業における内容・方針は、文部科学省により定められています。小学校低学年では、水遊びを通して「水自体に慣れる」授業が中心です。中学年では「浮く・泳ぐ」授業を通して、より実践的な遊泳スキルを身につけていきます。

高学年では本格的な「水泳」の授業が始まり、クロールや平泳ぎを覚えます。学校の実態に応じて、背泳ぎを指導することも可能です。また学校によっては、安全管理の元で着衣泳の授業も行われ、事故の発生をシミュレーションした環境で学べます。

参考:文部科学省「水泳指導の手引(三訂版)」

プール授業が始まる前に準備しておきたいもの

ここでは、小学校でのプール授業が始まる前に準備しておきたいものをご紹介します。子どもたちにとってプール授業がワクワクするものである反面、保護者様にとっては不安も多いものですよね。必要なものリストをしっかりチェックして、お子さんの学習をサポートしていきましょう。

水着

学校にもよりますが、昨今は「学校指定の水着でなくても構わない」という方針が多いようです。時代の変化に合わせ、男女共用水着や長袖水着などを身につけるお子さんも増えてきています。

水泳キャップ・ゴーグル

水着と比べると、水泳キャップは学校指定を購入するケースが多い傾向に。男女や学年などによってカラーが分けられている場合もあります。ゴーグルは家庭で用意する場合が多いですが、学校によってルールが異なるため確認しておきましょう。

バスタオルまたはラップタオル

プール授業におけるタオルは、濡れた体を拭くためだけではなく、着替え中に体を隠すためにも役立ちます。バスタオルでも構いませんが、着替え中に動きやすいラップタオルがおすすめです。

プールバッグ

濡れた水着やタオルなどの持ち運びでは、専用のプールバッグが求められます。素材は、撥水性が高いPVC素材であることが一般的。蒸れ防止のためにメッシュ部分があるデザインであれば、より利便性が高いでしょう。昨今の商品はトート型・リュック型・ボストンバッグ型・ショルダーバッグ型など、デザイン性の幅も広がりました。

ラッシュガードや日焼け止め

紫外線から身をまもるために、プール授業ではラッシュガードや日焼け止めなども準備しましょう。とくにラッシュガードはケガや摩擦を防止できるだけではなく、体型も隠せることから、着用するお子さんが年々増加傾向にあります。

プール廃止の一方で注目が集まっている授業

全国的に廃止・縮小傾向にあるプール授業。同時に、注目度が上昇中の授業も存在しています。ここでは、昨今で注目が集まっている授業の一部をご紹介します。時代の変化に応じて、子どもたちに求められるスキルも変わっていくものです。現代ならではの授業を通じて、子ども教育について考えてみましょう。

ダンス

小学校におけるダンスの授業は、体育の一環として行われています。ダンスの授業では「表現運動」と「リズムダンス」が必修化されており、心と体を一体として捉えることを目的としています。

昨今では子どもたちにとってSNSが身近になったことで、ダンスや音楽を通した自己表現の注目が上昇中です。ダンススキルに特化したアイドルやインフルエンサーなども子どもたちから人気を集めており、実際の授業でもSNSで流行中のステップを取り入れたカリキュラムが実施されるケースもあります。

プログラミング

デジタル社会に生きる令和の子どもたちにとって、IT技術は非常に身近な存在です。小学校では、2020年度からプログラミング学習が必修化されました。プログラミング学習では「従来の教科にプログラミング的思考を取り入れた内容」が実施されますが、学校によっては専門的なプログラミングスキルを学べる場合があります。

子どもたちの課題や宿題でも、プログラミングが取り入れられる傾向に。学校で身につけたITスキルは、これからの時代においてもニーズが増え続けると考えられています。

将来の選択肢が増える習い事なら、プロクラ!

今回は、小学校でプールの習い事が縮小されている理由や、プールの授業に必要なグッズなどをご紹介しました。プール授業は、お子さんの豊かな将来や安全に関わる学習です。学校の授業が縮小された場合でも、習い事やレジャーなどで積極的に経験していきたいですね。

プール以外でおすすめの習い事としては、プログラミングスクールが挙げられます。プログラミングの学習では専門的なスキルのほか、想像力や論理的思考力、問題解決力など、学習効果に直結するさまざまな力が養えます。

「プロクラ」は、子どもたちが大好きなマインクラフトの世界でプログラミングを学べるスクールです。「子どもの将来の選択肢を増やしたい」と考えている保護者様は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。

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