小学校で使う「お道具箱」は、ハサミやのりなどの学用品を収納するもので、持ち物を管理したり持ち運んだりするために必要な道具です。整理整頓の習慣を身につけるサポート役にもなり、「自己管理能力」を育む道具にもなります。
壊れることがない限り、一度買ったら6年間使うことになるので、なるべく使いやすくて長持ちするものを選びたいですよね。選び方に失敗すると何度も買い直したり、壊れた拍子に子どもたちが怪我をしたりといったリスクが生じます。
本記事では、お道具箱選びに失敗しないためのポイントをご紹介します。素材による違いや、どこで買うべきか、選び方まで詳しく解説するので、購入前にチェックをしてお道具箱選びにぜひ役立ててみてください。
「お道具箱」とは学用品をまとめる箱であり、机の中やロッカーに収納して、必要なときにすぐに取り出せるようにするための道具です。
ここでは、お道具箱を使う目的と、どんなものを入れて使うのかを詳しく解説します。
小学校でお道具箱を使う目的は、自己管理能力を身につけるためです。お道具箱は学用品のほかにも、教科書やノートを収納することがあります。必要なものを必要なときに取り出せるようにすることと、机の中の限られたスペースを効率よく使うことで、自分の持ち物が管理しやすくなります。
もう1つ大切な目的が、整理整頓の習慣を身につけるためです。大人になってからでは習得が難しいので、小学生のうちから習慣化しておきましょう。
お道具箱に入れるものは主に2つあり、学用品と教科書やノート類です。学用品はハサミやのり、色鉛筆、セロハンテープなど細かいものばかりです。なくさないようにまとめるために、お道具箱が必要になります。教科書やノートを入れる場合は、A4サイズのお道具箱がいいでしょう。
小学校によってお道具箱の用途は異なり、それに応じてサイズ指定などのルールも異なります。入学前に学校案内をよく読み、どんなお道具箱を用意するべきかを確認しておきましょう。
昔のお道具箱といえば「紙製で無地のもの」というイメージがありませんか。現代のお道具箱は素材やデザインの幅が広がり、大きく変化しています。とくに子どもたちから「使いやすい」と人気があるのが、プラスチック製のお道具箱です。
プラスチック製はクリアタイプのものがあり、開けなくても中身が見えるというよさがあります。またデザインも豊富で、キャラクターやおしゃれな柄のものがあるため、子どもたちにとって選ぶ楽しさがあります。お気に入りのものが見つかれば、6年間大切に使ってくれることでしょう。
保護者様がイメージするお道具箱とは、少し違うかもしれません。今では使いやすくておしゃれなデザインへと、大きく進化しています。
現代のお道具箱は、さまざまな素材でできた商品がそろっています。素材によって特徴があるので、用途や好みに合わせて選ぶといいでしょう。ここからは、素材によるお道具箱の特徴を詳しく解説します。
「プラスチック製」のお道具箱の特徴は、軽くて丈夫なことです。軽量かつ取っ手がついているものがあり、小学生でも楽に持ち運びができます。フタがしっかりと閉められるタイプなら、持ち運んでいる間に中身が飛び出る心配もありません。
クリアタイプのものは、フタを開けなくても中身が見えるので持ち物の管理がしやすく、整理整頓の習慣をサポートしてくれます。ただし、割れると破片でケガをする恐れがあるので、取り扱いには注意が必要です。
「木製」のお道具箱は作りがしっかりしているため、丈夫で長持ちです。自然由来の素材なので、温かみを感じる肌触りと高級感があります。使っていくうちに風合いが増していくので、使い込む楽しさもあるでしょう。
木の素材が空気中の水分を吸うため、お道具箱の中身の湿気対策にもなります。ただし、木製の場合は重量があるので、小学生が持ち運ぶには少し重く感じるかもしれません。持ち帰りのときには、運びやすいバッグを用意するといいでしょう。
「布製」のお道具箱は軽くて肌触りがよく、落としたりぶつかったりしても怪我の心配がありません。また、中身が多少多くても布が形を変えてくれるので、柔軟に対応できます。おしゃれで個性的なデザインが豊富なので、周りと違ったものを持ちたい子どもたちにおすすめです。
ただし、柔軟に形を変えられる布製だからこそ型崩れがしやすく、汚れやすいという特徴もあります。カバーをせずにハサミを入れておくと破れてしまうことがあるので、取扱いには注意しましょう。
「紙製」のお道具箱の特徴は、落としても割れることがないので高い安全性があります。角が丸くなっているので、ぶつかったとしてもあまり痛くありません。とくに、お道具箱の取扱いに不慣れな低学年の子どもたちにおすすめです。
紙製のお道具箱は軽量で丈夫な作りになっていますが、強い衝撃には弱いため穴が空いたり破れたりしやすいというデメリットも。小学生の扱い方では破損しやすいので、小学校在学中に買い替えが必要になるかもしれません。
「メタル製」は、スチールやアルミなどの金属素材でできたお道具箱です。メタル製ならではの光沢感がおしゃれで、高級感があります。耐久性が高く長期間使用できるので、小学校を卒業してお道具箱として使わなくなっても、自宅で別の用途に活用できるでしょう。
ただしメタル製は重量があるので、子どもたちでは持ち運びが大変だと感じるかもしれません。また、角がとがっていて硬いので怪我のリスクもあります。低学年の子どもたちが使う場合には注意しましょう。
「エコ素材」のお道具箱は、竹やバイオマスプラスチックを素材として作られたものです。竹は伐採しても環境への負荷が少ないことから、サステナブルな素材として注目されています。バイオプラスチックとは、トウモロコシなどの植物が原料となったプラスチックで、石油資源や二酸化炭素排出を削減する効果があります。
エコ素材のお道具箱を選ぶことで、自然環境へ興味を持つきっかけが与えられるでしょう。実用性やデザイン性に優れた商品もあるので、選択肢のひとつとしてチェックしてみてください。
お道具箱が買える店はいくつかありますが、それぞれに特徴があるため、ニーズに合わせて購入場所を決めるといいでしょう。ここからは、お道具箱のおすすめの購入場所を、そこで買うメリットとあわせて解説します。
まずは、文房具専門店です。品ぞろえが豊富で、お子さんの好みに合った商品が見つかりやすいでしょう。実物も確認できるので、素材感や使い勝手を購入前にチェックできます。
文房具専門店には、文房具に詳しいプロの店員さんがいます。どれにしようか迷ったら、店員さんに相談できることも大きなメリットです。お道具箱を選ぶときには使い勝手を重視したい人や、プロに相談したいという人は、文房具専門店での購入をおすすめします。
ホームセンターや大型スーパーは店舗数が多いため、近所にあったりアクセスがよかったりなど、買い物に行きやすいことがメリットです。さまざまな商品を扱っているため、お道具箱以外の学用品も、一度で買い物を済ませられます。
新入学シーズンになると、専用コーナーが設けられて品ぞろえが豊富になりますが、シーズンオフになると品数が減る場合があるので、買う時期に注意しましょう。アクセス重視で近場で買いたい、一度で複数の買い物を済ませたい人におすすめです。
オンラインショップやネット通販サイトは、どれにしようかお子さんと相談しながらゆっくり選べることがメリットです。商品のバリエーションが豊富で、安価な商品や名入れなどのサービスがある場合もあります。
ただし実物の確認ができないので、お道具箱が届いたあとに「使い勝手が悪かった」という場合には、返品の手間が発生してしまうので、慎重に選びましょう。買いに行く手間を省きたい、名入れなどのサービスを利用したいという人におすすめです。
小学校で使うお道具箱は、選ぶときにいくつかポイントがあります。ここからは、お道具箱の選び方のヒントを解説します。お道具箱は一度購入したら、破損しない限り6年間使うことになるので、長期使用を想定して選びましょう。
お道具箱は、小学校の机の中に入るサイズであることが大前提であり、学校によってはサイズが指定される場合もあります。小学生の間では、文房具のほかにも教科書やノートを入れることがあるため、A4サイズが主流です。
収納力に関しても「ハサミやのりが入ればOK」ではありません。計算カードやコンパスなど、学年が上がるにつれてお道具箱の中身も変化していきます。整理整頓がしやすく、必要なものがすべて入るほどの収納力があるか、チェックしておきましょう。
長く使うお道具箱だからこそ、使いやすさは重視したいポイントです。クリアタイプのお道具箱にすると、開けなくても中身が見えるので便利です。さらに、仕切り箱がついていれば、子どもたちでも整理整頓がしやすくなるでしょう。
また、A4サイズに対応したものにすると、教科書やノートの収納ができて使いやすくなります。整理整頓の習慣を身につけるためにも、使いやすさは大切です。お道具箱を選ぶときには、細かい特徴までチェックしましょう。
とくに低学年の子どもたちの場合、割れる心配がないか、角が丸くなっているかといった安全面をチェックしましょう。安全面を重視するならば、おすすめは紙製のお道具箱です。角が丸く設計されていて、万が一壊れたとしても怪我のリスクはありません。
プラスチック製は軽量で持ち運びがしやすい反面、割れてしまった場合に破片で怪我をする心配があります。メタル製は丈夫で割れることはありませんが、角が硬くとがっているものも。できれば実際に触って、確認しましょう。
小学校によっては、学期末や学年末にお道具箱を自宅へ持ち帰ることがあるため、小学生でも持ち運びがしやすいものにするといいでしょう。持ち運びやすさの面では、軽量で取っ手つきのものが多い、プラスチック製のお道具箱がおすすめです。
また持ち運んでいるときに落として、中身が全部飛び出してしまったということがないよう、フタがロックできるタイプもあります。お道具箱は置いておくものではなく、持ち運ぶことも想定して選びましょう。
現代のお道具箱はデザインが豊富なので、お子さんの好みに合ったものを選べます。好きなキャラクターやカラーを子どもたち自身が選べたら、そのお道具箱を長い間、大事に使ってくれるようになるでしょう。
ただし、小学校の入学時に流行りもののキャラクターを選ぶと、高学年になって飽きてしまうこともあります。6年間使うことを想定して選びましょう。また、小学校によってはデザインが指定されることもあるので、事前に確認が必要です。
ここでは、どんなお道具箱を選んだらいいのか迷ってしまった場合に、解決するためのヒントを解説します。「これでいいか」と独断で決めると、買い直しのリスクがあります。ぜひヒントを参考にして、選んでみてください。
口コミには体験や感想が書かれているため、その商品のメリットとデメリットの両方を確認できます。使いやすさや安全面などは、そのお道具箱を実際に手に取らないとわかりません。使用感の情報を事前に知ることで、失敗を避けられます。
また、「流行りものでないほうが6年間飽きずに使える」や「この商品は長持ちする」といった、未来の情報も得られます。商品に関することだけでなく、6年間を通した情報を得られることも大きなメリットです。
お道具箱の素材やサイズ、デザインなどが、学校から指定される場合があります。学校案内をよく確認してから購入しましょう。小学校によっては一括購入され、個人での購入が不要な場合もあるので要注意です。
学校案内を見てもわからないときには学校に問い合わせるといいでしょう。「わからないけど、これでいいや」と独断で決めると、買い直しになってしまうこともあるので注意が必要です。
小学校で使うお道具箱は単なる学用品の1つではなく、自分の持ち物を管理するツールとして活用し、「自己管理能力」を上げてほしいのが保護者様の願いでしょう。その自己管理能力は、プログラミング教室でも高められます。
プログラミングは「理想とする動作を実現させたい」というように、目標を明確にしやすく、目標達成までの計画が立てやすいという特徴があります。うまくできなくても改善点を見つけて実行することを繰り返すため、自然と自分の進捗や問題点を管理できるようになるでしょう。
「プロクラ」では人気ゲームのマインクラフトの世界でプログラミングが学べるので、さらに楽しく夢中になれる環境が整っています。自己管理能力が向上するプロクラで、プログラミングを始めてみませんか。
COLUMN