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嘘をつく子どもの心理とは?虚言癖がある子どもの特徴や対処法

子どもが嘘をつく…どうすれば嘘をつかなくなる?

「どうしてうちの子は、小さなことで嘘をつくんだろう?」お子さんが嘘をつく姿を目にしたとき、その心理がわからず不安や戸惑いを感じる保護者様は多いのではないでしょうか。

実は、嘘をつく行動は「イヤイヤ期」と同じように、子どもたちの成長過程でよく見られることです。それでも「このままだと周囲との人間関係に影響するのでは?」と心配になることもありますよね。

子どもたちの嘘には必ず理由があり、それを理解し適切に対応することで信頼を深められます。この記事では、子どもたちが嘘をつく心理と家庭でできる具体的な対応策をご紹介します。

お子さんの本心に寄り添い、親子のよりよいコミュニケーションにつなげていきましょう。

子どもが嘘をつく理由や心理とは

子どもたちが嘘をつく場面に直面すると、多くの保護者様が戸惑いや不安を感じるでしょう。しかし、嘘には成長過程に見られる特有の心理や理由が隠されていることがあります。ここでは、子どもたちが嘘をつく主な理由や心理についてご紹介します。

自分に関心を持ってほしい

子どもたちは、保護者様や周りの人に認められたい、褒められたいという気持ちが強いです。話を聞いてもらうために、実際には起きていないことや少し誇張した話をすることがあります。

たとえば、体調が悪くないのに「お腹が痛い」と話してみたり、「友達がすごく褒めてくれた」と嘘をついたりするケースです。こうした嘘には「自分の存在をもっと認めてほしい」「同情してほしい」「関心をもってほしい」と感じている気持ちが表れています。

恥ずかしい、怒られたくない

子どもたちにとって失敗や間違いを認めることは、時に恥ずかしいものです。また、本当のことを言うと怒られるのではないかと不安になり、自分を守るために嘘をつくことがあります。

たとえば、帰宅後おやつを食べているときに「うがい手洗いはしたの?」と聞かれて、「もうしたよ」と答えたものの、実際にはやっていないケースが挙げられます。怒られる恐怖が、子どもたちに嘘をつかせてしまう心理的な原因となっているのです。

現実と空想が混同している

子どもたちは想像力が豊かで、自分の頭の中に浮かんだ空想をまるで現実のように話すことがあります。これは成長過程の一環であり、発達段階として自然な現象です。

たとえば「昨日空を飛んだよ」「妖精と一緒に遊んだよ」といった内容が挙げられます。これは悪意のある嘘ではなく、豊かな想像力が形になった言葉といえるでしょう。子どもたちは現実と空想の区別が曖昧であるために、嘘のような話をすることがあるのです。

上手な表現の仕方がわからない

語彙や表現力が発達途中の子どもたちは、複雑な状況を説明するのが難しく、結果として嘘のように聞こえる発言をしてしまうことがあります。

たとえば「忘れ物をした」と言わずに「先生が持ってきちゃダメって言った」と話すことがあります。人のせいにするような発言に捉えられ、時には誤解を招いてしまうことも。子どもたちは自分の気持ちや状況をうまく伝えられないがために、嘘のように聞こえる言い方をしてしまうのです。

話をよく理解していない

子どもたちは言葉や状況の意味を完全には把握できないことがあり、その結果、事実とは異なる返答をしてしまいます。

たとえば「宿題は終わったの?」と聞いた際「うん」と答えたけれど、実際にはしていないケースが挙げられます。この場合、お子さんは「宿題をするつもりだった」という気持ちで返答したにすぎません。子どもたちは、状況や質問を十分に理解していないことが原因で、意図せず事実と異なる内容を言うことがあるのです。

虚言癖がある子どもの特徴

嘘をつくことは子どもたちの成長段階でよくみられることです。一方で「虚言癖」は、単なる嘘とは異なり、心理的背景や環境に深く関わっています。ここでは、虚言癖がある子どもたちに見られる具体的な特徴についてご紹介します。

自分が思いついたことを事実だと思っている

虚言癖のある子どもたちは、現実と空想の区別が曖昧になることが多く、思い込みや想像したことが事実であると錯覚してしまいます。

たとえば、学校での出来事を話すとき、実際には起こっていないことを自信満々に語ることがあります。自分がしたことや見たことを誇張して話すことで、他者からの関心や認められることを求めているのです。虚言癖のある子どもたちは、空想と現実を区別せず、思いついたことが事実だと信じ込むことが多い傾向にあります。

思ったことを衝動的に発言する

虚言癖がある子どもたちは、自分の思いを深く考えず、すぐに口に出してしまうことがあります。注目を集めたい、周りの関心を引きたいという欲求によって、思いついたことをそのまま発言してしまうのです。

たとえば、友達が話した内容について、自分が実際に経験していないことでも「自分もそうだった」と言ってしまうことがあります。虚言癖がある子どもたちは、自分の思いつきや衝動を抑えられず、すぐに発言してしまうことが特徴です。

自分を守ろうとする

虚言癖のある子どもたちは、失敗や困難を避けるために嘘をつくことがあります。直面したくない状況から逃げたいと感じたときに、自己防衛の手段として嘘を使ってしまうのです。

たとえば、何か悪いことをしたときに「自分は知らない」と言い張ることが挙げられます。嘘をつけば、自分が責められたり、罰を受けたりすることを避けられると考えるからです。虚言癖のある子どもたちは、現実逃避や自分を守るために嘘をつくことが多い傾向にあります。

保護者に嫌われることを恐れている

保護者様の期待に応えられない自分を隠したい、叱られることで愛情を失うのではないかという恐れが、嘘をつく動機になる場合があります。この恐怖心は、親子関係の中で積み重ねられてきた経験に起因していることも考えられます。

たとえば、学校の成績について「90点取った」と嘘をつくケースです。保護者様の反応が怖くて、実際の点数を隠してしまいます。虚言癖を持つ子どもたちは、保護者様からの否定や嫌われることへの強い不安を抱えているといえるでしょう。

家庭環境に問題がある

家庭環境は子どもたちの価値観や行動パターンに大きな影響を与えます。家族が日常的に嘘をつく場合、子どもたちも嘘をつくことが「当たり前」になってしまうのです。

たとえば、保護者様が「遅くまで仕事だった」と嘘をついて外出したり、家庭内の問題を隠すために嘘をついたりしていると、子どもたちも同じように嘘をつくようになります。家庭環境において家族が嘘をつく姿を見て育った子どもたちは、その言動を模倣し、虚言癖が強くなる傾向があります。

嘘をつく子どもへの対処法

お子さんが嘘をつくことは成長の証でもありますが、保護者様は対応に頭を抱えることも多いですよね。ここでは、嘘をつくお子さんにどのように向き合い、適切に対処すべきかを具体的な方法に基づいて解説します。

子どもの話をしっかり聞く

嘘を指摘する前に、お子さんが何を感じ、どうしてそのような言動をしたのかを知ることが大切です。感情的な対応を防ぎ、建設的なコミュニケーションをとれるでしょう。

たとえば「友達がおもちゃを持ってきてほしいと言ったから、学校に持って行ったんだ」と話す場面では「おもちゃを友達に見せたかったんだね」と、まずはお子さんの気持ちを受け止めましょう。お子さんが安心して本音で話すためには、話を遮らずにしっかり聞くことが大切です。

嘘をついた理由を聞く

子どもたちが嘘をつくのは、怒られるのが怖い、注目を集めたい、自分を守りたいなど、何らかの理由があるからです。嘘をつく理由を理解することで、適切に対応できるようになります。

たとえば「叩いてないって言ってたけど、本当はどんな気持ちだったの?悲しかったり、怒ったりしたのかな?」と、お子さんの感情や状況を掘り下げて話を聞くことが大切です。嘘をついた背景を聞くことで、表面的な行動だけでなくその裏にある感情に寄り添えるでしょう。

嘘について保護者の気持ちを伝える

保護者様が感じた悲しみや戸惑いを共有することで、嘘が相手にどのような影響を与えるのかを学べます。

たとえば、受け流せない内容の嘘の場合は「それが嘘だったらお母さんは悲しいな」と伝えましょう。お子さんの「お父さん、お母さんを悲しませたくない」という気持ちが、自分の言動を見直すきっかけになります。嘘をつかれたことで感じた保護者様自身の気持ちを、冷静にお子さんに伝えることも大切です。

嘘をついた背景を理解したうえで、嘘がよくない理由を話す

単に「嘘はダメ」と叱るだけでは、子どもたちは嘘をついてはいけない理由を理解できません。嘘をつくことで他人や自分にどのような影響を与えるかを具体的に説明することで、理解しやすくなります。

たとえば「本当のことを話すのが怖かったのかもしれないけど、嘘をつくとあとで周りが混乱してしまうことがあるよね」と伝えましょう。嘘をついた背景を理解しつつ、嘘が良くない理由を丁寧に話すことで、お子さんが自分の行動を振り返るきっかけになります。

嘘をつく以外の選択肢を提案する

嘘をつくのは、問題を避けたい、失敗を隠したいといった理由が挙げられます。その場合、嘘をつく以外の代替案を伝えることで、子どもたちは正直でいることの安心感を得られます。

たとえば、お子さんが「おもちゃを壊していない」と嘘を言った場合に「壊れちゃったときは教えてくれたら、お母さんが直せるかもしれないよ」と伝えることが大切です。「嘘をつかなくても大丈夫なんだ」ということがわかれば、お子さんは安心して本音で話せるでしょう。

嘘をつきそうになったときにどうすればいいかを親子で考える

具体的な対処方法をあらかじめ考えておくことで、お子さんは嘘をつきそうな場面で別の行動を選びやすくなります。

たとえば「もし嘘をつきそうになったら「お母さんちょっと聞いて!」ってすぐに言ってくれたらいいんだよ。一緒に考えようね!」と伝えましょう。失敗したときにも受け止めてくれる存在は、お子さんに安心感を与えるでしょう。嘘を防ぐ練習をしておくことで、お子さんは困難な状況でも正直さを保ちやすくなります。

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今回は、子どもたちが嘘をつく心理と家庭でできる具体的な対応策をご紹介しました。お子さんの成長のためには、嘘に頼らずに問題を解決できるスキルを身につけることが大切です。
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